S状結腸がん ステージ3a→ステージ4、肝転移 サバイバー 森島俊二さんのストーリーです。
このストーリーの目次
- 【ストーリー】森島俊二さん 大腸がん(S状結腸がん) 肝転移 ステージ4 サバイバー
- 第1話「36歳での健康診断」
- 第2話「便潜血検査陽性から大腸内視鏡検査」
- 第3話「グループ5に近いポリープ」
- 第4話「腹腔鏡によるS状結腸がん切除」
- 第5話「術後の補助化学療法と会社への復帰」
- 第6話「肝臓への転移」
- 第7話「中途半端なプロポーズ」
- 第8話「悪化してきた黄だん」
- 第9話「低い5年生存率。人は人。自分は自分」
- 第10話「人は人。自分は自分」
- 第11話「続くだるさと下痢」
- 第12話「荒波にもまれた10年」
第12話「荒波にもまれた10年」
2007年大腸がん(S状結腸がん)、2009年肝転移、2012年リンパ節転移による黄だん症状、2015年2回目の黄だんと幾多の試練を乗り越えてきた神奈川県海老名市在住の森島俊二さん(46歳、2015年当時45歳)は、2016年から薬を(FOLFIRI+アバスチン)に替えて治療を続けている。
この10年間で6回入院し、5回復職、5種類の抗がん剤治療をこなした。
その都度、目に前にある試練を乗り越えて元の生活を取り戻してきた。
温和な森島さんがやってきたことは、どんなすごい鉄人でも成し遂げられない偉業ばかりだ。
荒波にもまれた10年。
いま思うことは、なるべく多くの時間を家族との時間に充てたいということ。
朋子さんはしっかり者で森島さんの体調に合わせてお楽しみイベントを予定する。
例えば、ミュージカル鑑賞の予定は半年先までびっしりだ。
「ノートルダムの鐘(1月)」、「ノートルダムの鐘(2回目、3月)」、「ライオンキング(4月)」、「ライオンキング(2回目、5月)」、「オペラ座の怪人(6月)」
劇団四季のミュージカル鑑賞は二人にとって至福の時だ。
釣りが大好きな森島さん。
今はフライフィッシングにはまっている。
綺麗にループを描き目指したところに力を入れずとも飛んでいく理想の投げ方に近づいてきている。
確実に上達しているのだ。
フライフィッシング用の「毛針」だって自分で作る。
これがまた楽しくて仕方がない。
いつもこういう毛針がいいんじゃないかとあれこれ考えているほどのめり込んでいる。
そろそろまたスポーツクラブに入会しようかと思っている。
がん発症から10年が経ち、不思議とかなり先のことを考えるようになっている。
がん治療が始まった当初は、1ヵ月先、1週間先しか見ていなかった。
でも今は半年先のことを考えたりする。
愛犬シンバ君はもうすぐ6歳になる。
自慢のシンバ君だ。
病気との付き合い方がわかり、森島さんはいま楽しみなことに囲まれた生活を楽しんでいる。
この記事の著者
大久保 淳一(5yearsプロフィール)
日本最大級のがん患者支援団体 NPO法人5years理事長、本サイト(ミリオンズライフ)の編集人。
2007年、最終ステージの精巣がんを発病。生存率20%といわれる中、奇跡的に一命をとりとめ社会に復帰。自身の経験から当時欲しかった仕組みをつくりたいとして、2014年に退職し、2015年よりがん経験者・家族のためのコミュニティサイト5years.orgを運営。2016年より本サイトを運営。
現在はNPO法人5years理事長としてがん患者、がん患者家族支援の活動の他、執筆、講演業、複数企業での非常勤顧問・監査役、出身である長野県茅野市の「縄文ふるさと大使」として活動中。
>>新聞、雑誌、TV等での掲載についてはパブリシティを参照ください。
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