【ストーリー】藤井恵さん 卵巣がん 子宮体がん ステージ1

卵巣がん、子宮体がん(重複がん、類内膜腺)サバイバー藤井さんのストーリーです。

このストーリーの目次

  1. 【ストーリー】藤井恵さん 卵巣がん 子宮体がん ステージ1
  2. 第1話「痛みのひどい生理」
  3. 第2話「再度の生理の時の痛み、多量の出血」
  4. 第3話「東南アジアでのボランティア」
  5. 第4話「帰国してからの漫然とした日々」
  6. 第5話「今までにない出血。桃くらいの血の塊」
  7. 第6話「太り始める腰周り」
  8. 第7話「超音波検査でわかった卵巣の腫れ」
  9. 第8話「卵巣、卵管の手術と病理検査」
  10. 第9話「彼への告白」
  11. 第10話「病理検査結果と卵巣がん、子宮がん告知」
  12. 第11話「愛おしい一日一日。積極的な毎日へ」

第6話「太り始める腰周り」

中学生の頃からひどい生理痛に悩まされていた埼玉県所沢市在住の藤井恵さん(41歳、2014年当時39歳)は、2005年11月にICチップの検査をする仕事に異動したことで心身ともに楽になると同時にかかりつけ病院・平野産婦人科医院と出会ったことで生活そのものが安定してきた。

2年が経ち2009年夏、嘱託社員として採用されていた会社から契約更新の期限が来たので更新するかどうかの確認があった。
たまたまそのころ藤井さんの姉のご主人が経営する会社から働きませんかと声をかけられる。

その会社はクロスワードパズルの問題を作る会社で、考案したクロスワードパズルは3ヵ月ごとに出版物として書店に並ぶユニークな会社だった。
強い興味を持った藤井さんは転職し、その会社の正社員となる。
5人の社員とバイト3人。

藤井さんの仕事はパズルの企画から取材、そしてクロスワードパズルの創作自体もすべてこなすやりがいのある仕事だった。
自分の世界が広がりとても面白い。

ただこの転職を契機に住んでいたアパートを引っ越した。
気に入っていたかかりつけ病院・平野産婦人科医院が遠くなってしまったため、転居先に近い病院を紹介してもらった。
この頃は不正出血もほとんどなく、また生理に関する不安も和らいでいたので紹介先の病院には数回行ったきりで足が遠のいていった。
それからは、平穏な生活が4年半続いた。

この期間に婚活を通じて知り合った俊輔(しゅんすけ)さんとお付き合いを始めた藤井さんは結婚を意識しだしていた。
そんな幸せな頃だった。

2014年8月、真夏の暑い日。
「なんだろう…」
最近、急に腰の周りが太り出した。
きっと怠けていたからだと腹筋トレーニングをやりだす。
しかしウェストは日に日に太くなりズボンの腰回りがパンパンになってくる。

「なんで?どうして太っていくんだろう?」

思い当たる節がまったくないのだ。
そして9月に入るとお腹がぎゅるぎゅると鳴るようになってきた。

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この記事の著者

(5yearsプロフィール)

日本最大級のがん患者支援団体 NPO法人5years理事長、本サイト(ミリオンズライフ)の編集人。
2007年、最終ステージの精巣がんを発病。生存率20%といわれる中、奇跡的に一命をとりとめ社会に復帰。自身の経験から当時欲しかった仕組みをつくりたいとして、2014年に退職し、2015年よりがん経験者・家族のためのコミュニティサイト5years.orgを運営。2016年より本サイトを運営。
現在はNPO法人5years理事長としてがん患者、がん患者家族支援の活動の他、執筆、講演業、複数企業での非常勤顧問・監査役、出身である長野県茅野市の「縄文ふるさと大使」として活動中。
>>新聞、雑誌、TV等での掲載についてはパブリシティを参照ください。
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