【ストーリー】藤井恵さん 卵巣がん 子宮体がん ステージ1

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卵巣がん、子宮体がん(重複がん、類内膜腺)サバイバー藤井さんのストーリーです。

このストーリーの目次

  1. 【ストーリー】藤井恵さん 卵巣がん 子宮体がん ステージ1
  2. 第1話「痛みのひどい生理」
  3. 第2話「再度の生理の時の痛み、多量の出血」
  4. 第3話「東南アジアでのボランティア」
  5. 第4話「帰国してからの漫然とした日々」
  6. 第5話「今までにない出血。桃くらいの血の塊」
  7. 第6話「太り始める腰周り」
  8. 第7話「超音波検査でわかった卵巣の腫れ」
  9. 第8話「卵巣、卵管の手術と病理検査」
  10. 第9話「彼への告白」
  11. 第10話「病理検査結果と卵巣がん、子宮がん告知」
  12. 第11話「愛おしい一日一日。積極的な毎日へ」

第11話「愛おしい一日一日。積極的な毎日へ」

2014年11月の1回目の手術の結果、取り除いた右側の卵巣と子宮にある腫瘍は悪性だったとわかった埼玉県所沢市在住の藤井恵さん(41歳、2014年当時39歳)は、その後反対側の卵巣もすべて取る手術を受け、それから半年に及ぶ抗がん剤治療をやりこなし2015年7月にフィアンセと結婚した。

入籍を果たした藤井さんと俊輔さんはいろんな街に出かけた。
鎌倉、実家のある北海道三笠、支笏湖、小樽、香川の観音寺、広島での日本シリーズ観戦、、
2人で外出し、旅行を楽しむ。

藤井さんは病気になる前は「インドアな人」、つまり外に出かけない人だったという。
週末とか祝日は家でゆっくりし、人ごみが苦手なタイプだった。

でも今は違う。

病気する前までは生きていることを心から楽しいと感じるような機会があまりなかった。
でも今は、毎日、生きていることが楽しいと感じるという。
旅行にも出かけるし、病気友達とランチにも出かける。
患者会の勉強会にも積極的に参加するようになり、出会いも増えた。
なんでもない普通のことや、平凡な日常を過ごせることが当たり前なことではないと知った日から、一日一日が愛おしくなった。

会社には感謝している。
入院する前、自ら休職扱いにしてほしいと申し出た。
しかし、休職にするとボーナスも出ないしいろいろと不便になるから、まず有給休暇を消化して、その後は在宅勤務にすればよいと言われた。
治療中・治療後と体調が優れないときでも家で仕事ができたのは本当にありがたかった。

抗がん剤治療をやり終え、2ヶ月後の2015年7月に会社に完全復帰した。

子供を産むことのできない身体となった今、むしろ子供たちのために何かできないかと考えJHDACが取り組む「ヘアドネーション」のクロスワードパズルをつくった。
NPO法人JHDACが取り組んでいるヘアドネーションは抗がん剤治療や様々な事情で髪の毛のない子供たちのために髪の寄付を受け付け、オーダーメードのウィッグをつくり無償で提供するという仕組みだ。

しかし、あまり知られていないため寄付したい人がどうしていいのかわからない。
そもそもそんな仕組みがあること自体が知られていない。
だから広く多くの人に知ってもらおうと「ヘアドネーション」の仕組みを楽しく理解してもらえるようなクロスワードパズルをつくった。

いまの藤井さんは治療で抜けた髪も肩まで伸びている。風になびく髪が心地良い。
献血も臓器提供もできないかもしれないけど髪なら提供できる。
一定の長さに達したらヘアドネーションをするというのが経過観察をのりきるモチベーションだ。

「これからが私の2度目の人生の幕開けよ」
そう思っている。

生きていることが心から楽しいと思える毎日を過ごしている。

>>藤井恵さんのインタビューを読む

>>藤井恵さんのがん経済を読む

この記事の著者

(5yearsプロフィール)

日本最大級のがん患者支援団体 NPO法人5years理事長、本サイト(ミリオンズライフ)の編集人。
2007年、最終ステージの精巣がんを発病。生存率20%といわれる中、奇跡的に一命をとりとめ社会に復帰。自身の経験から当時欲しかった仕組みをつくりたいとして、2014年に退職し、2015年よりがん経験者・家族のためのコミュニティサイト5years.orgを運営。2016年より本サイトを運営。
現在はNPO法人5years理事長としてがん患者、がん患者家族支援の活動の他、執筆、講演業、複数企業での非常勤顧問・監査役、出身である長野県茅野市の「縄文ふるさと大使」として活動中。
>>新聞、雑誌、TV等での掲載についてはパブリシティを参照ください。
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