【ストーリー】大山志乃香さん 子宮体がん・卵巣がん ステージ1 サバイバー

子宮体がん(子宮内膜がん)・卵巣がん ステージ1 サバイバー 大山志乃香さんのストーリーです。

このストーリーの目次

  1. 【ストーリー】大山志乃香さん 子宮体がん・卵巣がん ステージ1 サバイバー
  2. 第1話「大学生から30代まで」
  3. 第2話「大きくなる胸のしこり」
  4. 第3話「乳腺繊維腺腫の手術へ」
  5. 第4話「子宮頸がんと子宮体がんの検査」
  6. 第5話「子宮体がん(子宮類内膜腺がん)告知」
  7. 第6話「家族・会社への報告」
  8. 第7話「腹腔鏡下子宮全摘術+両側付属器切除+骨盤リンパ生検」
  9. 第8話「同時多発」
  10. 第9話「抗がん剤治療」
  11. 第10話「寛解」
  12. 第11話「自分にできることを」

第3話「乳腺繊維腺腫の手術へ」

右胸のしこりを病院で検査してもらった結果、乳腺繊維腺腫と言われたので安心していた広島県広島市在住の大山志乃香さん(46歳、2014年当時42歳)は、2014年に、そのしこりが大きくなっていることに気づいた。

病院に行くと、さっそく検査が行われた。
触診、胸部MRI、血液検査、細胞診
その結果「がん組織は見つかりませんでした。乳腺の疾患で、葉状腫瘍の疑いがあります」と言われる。

“葉状腫瘍?”

初めて聞く病名で、よく解らない。
東京の姉に電話で報告すると、乳腺専門の外科がある病院に転院した方がいいと助言される。
色々考えて、姉のアドバイスを受け入れ、乳腺外科のある広島市立広島市民病院で診てもらうことにした。

2014年5月、広島市立広島市民病院・乳腺外科。
名前を呼ばれて診察室に入ると、60歳近くの男性医師が座っていた。
話しやすいタイプの医師だ。
彼は、前の病院の検査結果の資料に目を通すと、こう言う。

「画像からみて、大きさは2cm以上あります。たぶん良性のものだと思いますが、オペして取った方がいいと思います。それとも、その前に生検(マンモトーム)をして詳しく調べてみましょうか?」

手術するかどうかも含め、1週間考えてみてくださいということだった。
大山さんは、再び家族みんなと相談する。
口数の少ない夫は、大山さんの考えを決して否定しない。
いい意味で口を出さないというか、妻の考えを尊重するひとだ。
姉は、恐らく乳がんではないし手術するのなら生検は必要ないのではないかと言っていた。

1週間後、大山さんは再び、広島市立広島市民病院を訪れ、生検ではなく手術を受けたいと伝える。
例の年配の医師と話して、ここでなら手術してもいいかなと思ったからだ。

その後、30代後半の若い男性医師を紹介され、7月7日に日帰りの外科手術が予定された。
この人も優しい、話しやすいタイプの医師だった。

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この記事の著者

(5yearsプロフィール)

日本最大級のがん患者支援団体 NPO法人5years理事長、本サイト(ミリオンズライフ)の編集人。
2007年、最終ステージの精巣がんを発病。生存率20%といわれる中、奇跡的に一命をとりとめ社会に復帰。自身の経験から当時欲しかった仕組みをつくりたいとして、2014年に退職し、2015年よりがん経験者・家族のためのコミュニティサイト5years.orgを運営。2016年より本サイトを運営。
現在はNPO法人5years理事長としてがん患者、がん患者家族支援の活動の他、執筆、講演業、複数企業での非常勤顧問・監査役、出身である長野県茅野市の「縄文ふるさと大使」として活動中。
>>新聞、雑誌、TV等での掲載についてはパブリシティを参照ください。
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