子宮体がん ステージ1b サバイバー 斉藤礼子さんのストーリーです。
このストーリーの目次
- 【ストーリー】斉藤礼子さん 子宮体がん ステージ1 サバイバー
- 第1話「不正出血」
- 第2話「止まらない出血」
- 第3話「別のクリニックへ」
- 第4話「子宮体がんの診断」
- 第5話「腹腔鏡による手術」
- 第6話「抗がん剤治療は見送りに」
- 第7話「幸せな"普通の当たり前の生活”」
第3話「別のクリニックへ」
神奈川県横浜市在住の斉藤礼子さん(50代)は、2016年の年明け頃から不正出血が始まり、夏に近所の産婦人科クリニックで子宮頸がん・子宮体がんの検査を受けた。しかし、その後も、出血は止まらず、3ヶ月が経っていた。
ある日の診察で医師に出血の原因を尋ねると…、
「子宮の内膜が厚くなっているからです」そう説明された。
一向に改善の兆しが見られないまま、11月、12月と過ぎてゆく。
出血以外は、特に体調も悪くないし、むしろ元気に結婚披露宴での司会をこなしていた。
ただ、年末・年始にもなると、出血の原因がわからないことで、だんだん、暗い気持ちになっていく。
ネット上で調べると、今度は「子宮内膜増殖症」という病名が見つかり、これはやがて子宮体がんになるリスクがあると説明されていた。
不安になった斉藤さんは、年が明けて2017年1月、例のクリニックを訪れ、医師に質問する。
こんなに長期間、不正出血が止まらないのはおかしいし、(医師が説明する)原因は更年期とか、女性ホルモンとか、そういうことではないのではないか?そう聞いてみると、
「そうしたら、君、子宮体がんということになっちゃうよ。大変なことになるよ」
60代の男性医師は、そう返した。
“この医師は、子宮がんの可能性については何も考えてもいないのだろう…”
そんな印象だった。
のらりくらりとした対応に見切りをつけた斉藤さんは、2月上旬に別の病院、井橋レディースクリニックを訪れた。
40代の男性医師に、不正出血の事実とこれまで診察を受けていた病院のことを伝えると…、
「これはマズイですよ。すぐに大きな病院で診てもらってください」そう言う。
そして横浜市立大学附属病院を紹介された。
とても気味が悪くなってきた。
次のページを読む >> 第4話「子宮体がんの診断」この記事の著者
大久保 淳一(5yearsプロフィール)
日本最大級のがん患者支援団体 NPO法人5years理事長、本サイト(ミリオンズライフ)の編集人。
2007年、最終ステージの精巣がんを発病。生存率20%といわれる中、奇跡的に一命をとりとめ社会に復帰。自身の経験から当時欲しかった仕組みをつくりたいとして、2014年に退職し、2015年よりがん経験者・家族のためのコミュニティサイト5years.orgを運営。2016年より本サイトを運営。
現在はNPO法人5years理事長としてがん患者、がん患者家族支援の活動の他、執筆、講演業、複数企業での非常勤顧問・監査役、出身である長野県茅野市の「縄文ふるさと大使」として活動中。
>>新聞、雑誌、TV等での掲載についてはパブリシティを参照ください。
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