子宮体がん ステージ1b サバイバー 斉藤礼子さんのストーリーです。
このストーリーの目次
- 【ストーリー】斉藤礼子さん 子宮体がん ステージ1 サバイバー
- 第1話「不正出血」
- 第2話「止まらない出血」
- 第3話「別のクリニックへ」
- 第4話「子宮体がんの診断」
- 第5話「腹腔鏡による手術」
- 第6話「抗がん剤治療は見送りに」
- 第7話「幸せな"普通の当たり前の生活”」
第1話「不正出血」
「これはマズイですよ。すぐに大きな病院で診てもらってください」
クリニックの医師からそう言われた。
“この半年間、なんて勿体ないことをしたんだろう”
悔しくてたまらなかった。
神奈川県横浜市在住の斉藤礼子さん(50代)は、2016年、年が明けたころから不正出血が始まった。
更年期を意識する頃で、それまであまり見られなかった不正出血。
ほてりとか、ホットフラッシュも現れている。
最初のころは時々みられた出血だったが、6月になると毎日のように起こる。
「何だろう…、閉経に伴う出血なのかな?」
そんな風に感じていた。
職場の同年代の仲間に明かすと、みんな何らかの体調変化を抱えていると解り安心する。
それでも気になるので、インターネットでキーワード検索して病気かどうか調べてみた。
すると…、「子宮体がん」という病名が出てくる。
“えっ、まさか…”そう思ったが、体調が悪いわけでもないし、どこか痛いわけでもない。
信じたくないので、そのままにしたが、その後も出血は治まることなかった。
2016年8月中旬、とりあえず1回、病院で診てもらおうと思い近所の産婦人科クリニックを訪れた。
名前が呼ばれ診察室に入ると、温和そうな60代の男性医師が座っていた。
「更年期の症状でホルモンバランスが崩れているんでしょう」
そう言い、でも、子宮頸がんと子宮体がんの検査を行うことになり1週間後の検査予約が組まれた。
そして翌週、金属の器具を使い、内の組織を取る検査が行われた。
噂には聞いていたが採取する際に引っ張られる痛みから「あっ、痛いです」声を上げた。
次回、2週間後の診察の時に検査結果が知らされることになる。
次のページを読む >> 第2話「止まらない出血」この記事の著者
大久保 淳一(5yearsプロフィール)
日本最大級のがん患者支援団体 NPO法人5years理事長、本サイト(ミリオンズライフ)の編集人。
2007年、最終ステージの精巣がんを発病。生存率20%といわれる中、奇跡的に一命をとりとめ社会に復帰。自身の経験から当時欲しかった仕組みをつくりたいとして、2014年に退職し、2015年よりがん経験者・家族のためのコミュニティサイト5years.orgを運営。2016年より本サイトを運営。
現在はNPO法人5years理事長としてがん患者、がん患者家族支援の活動の他、執筆、講演業、複数企業での非常勤顧問・監査役、出身である長野県茅野市の「縄文ふるさと大使」として活動中。
>>新聞、雑誌、TV等での掲載についてはパブリシティを参照ください。
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