【ストーリー】山本めぐみさん 悪性リンパ腫 ステージ4 サバイバー

    悪性リンパ腫(ホジキンリンパ腫と濾胞性リンパ腫の混合リンパ腫) ステージ4 サバイバー 山本めぐみさんのストーリーです。

    このストーリーの目次

    1. 【ストーリー】山本めぐみさん 悪性リンパ腫 ステージ4 サバイバー
    2. 第1話「腹部内の異物感」
    3. 第2話「大きくなるウェスト、左耳後ろの違和感」
    4. 第3話「病院へ」
    5. 第4話「消化器系か、婦人科、リンパのいずれか」
    6. 第5話「悪性リンパ腫でしょう」
    7. 第6話「日に日に悪化する体調」
    8. 第7話「病理検査の結果」
    9. 第8話「抗がん剤治療と副作用」
    10. 第9話「R-CHOP療法」
    11. 第10話「先に待つ3つの選択肢」
    12. 第11話「寛解」
    13. 第12話「間もなく、がんから2年」

    第11話「寛解」

    2015年、悪性リンパ腫(ステージ4、ホジキンリンパ腫と濾胞性(ろほうせい)リンパ腫の混合リンパ腫)と解かり、R-CHOP療法を4クールまで受けていた石川県金沢市在住の山本めぐみさん(43歳、2015年当時41歳)は、PET検査を受けることになっていた。

    10月5日、PET検査の日。
    ここまで4クールの抗がん剤治療を終え、胸水・腹水とも減っている。
    その評価をするためのPET検査だった。
    色んな検査を受けてきたが、一つの区切りとなる今後を占う検査である。

    その検査を終え3日後の2015年10月8日、病院を訪れると入院病棟に案内される。
    この日は、検査結果をもとに新たな主治医から診察を受け、翌週から強化化学療法になる可能性を想像していただけに、それがなくあっさり入院病棟に案内されたことが意外だった。
    そして、病室で待っていると、主治医がやってきてこう言う。

    「PETの結果ですけど、寛解になっていました」

    寛解…。
    一瞬、自分の耳を疑った。
    誰かほかの人のデータと取り間違えているんじゃないか…、そんな信じられない気持ちになる。
    だが、画像上、明らかに腫瘍の影が消えていた。

    腫瘍が消え、がん治療を必要としない状態を意味する言葉だった。
    「悪性リンパ腫、ステージ4」
    3ヶ月前は大変なことになっていて、あの時、死を覚悟していたのに、いま寛解と言われた。
    本当に抗がん剤(R-CHOP)が効いた。

    ただ標準治療では全6クールまで行うことになっているため、残りの第5、第6クールまで行うと言う。
    少しがっかりしたが、こう言うものなのだろうと受け入れる。
    一方、寛解の知らせに家族は大喜びだった。
    皆が皆、信じられないといった喜び方だった。
    とりわけご主人と母親は、万感の思いでその吉報をかみしめる。

    それからの山本さんは淡々と抗がん剤治療を続け、11月中旬に最後の6クール目を終える。
    「神様が治してくれたんだ…、神様ありがとう」
    素直に喜んだ。

    厳しい病状、きつい治療と重い空気、家族みんなが耐え忍び、山本さんの忍耐が勝ちとった寛解だった。

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    この記事の著者

    (5yearsプロフィール)

    日本最大級のがん患者支援団体 NPO法人5years理事長、本サイト(ミリオンズライフ)の編集人。
    2007年、最終ステージの精巣がんを発病。生存率20%といわれる中、奇跡的に一命をとりとめ社会に復帰。自身の経験から当時欲しかった仕組みをつくりたいとして、2014年に退職し、2015年よりがん経験者・家族のためのコミュニティサイト5years.orgを運営。2016年より本サイトを運営。
    現在はNPO法人5years理事長としてがん患者、がん患者家族支援の活動の他、執筆、講演業、複数企業での非常勤顧問・監査役、出身である長野県茅野市の「縄文ふるさと大使」として活動中。
    >>新聞、雑誌、TV等での掲載についてはパブリシティを参照ください。
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