【がん経済】乳がん(浸潤がん、硬がん)、卵巣がん(粘液性)ステージ1c3 日暮弓美さん(治療費 保険、他)

    乳がん(浸潤がん、硬がん)ステージ3c、卵巣がん(粘液性)ステージ1c3 の治療にかかったお金と保険などでカバーされた金額に関する記事です。

    基本情報

    名前: 日暮弓美さん >>5yearsプロフィール
    年代: 50代、女性
    病名: ①乳がん(浸潤がん、硬がん) ②卵巣がん(粘液性)
    進行: ①ステージ3c ②ステージ1c3
    発症: ①42歳 ②49歳
    治療: ①術前抗がん剤8クール(CEF療法、タキソテール)→乳房温存手術→放射線治療、抗がん剤(TS-1)治療、ホルモン治療
        ②手術2回 → 抗がん剤(タキソール、カルボプラチン)治療6クール
        
    期間: ①10年以上 ②約1年
    合併症:なし
    職業: 在宅で行う添削指導員
    生命保険:未加入

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    【乳がんのとき】

    合計額:198万円

    • 乳がん治療に入る前までの検査など:約65000円
      *がん確定するまで、確定後は転移がないか調べるためかなりのお金がかかりました。
    • 術前抗がん剤(FEC×4 タキソテール×4): 約52万円
      *効果測定検査・術前検査なども含んでいます。タキソテールを増量した分、臨床試験なので間に効果測定検査があった分などで標準よりずいぶん高い金額になりました。
    • ウィッグ代:30万円
      当時は選択肢も情報も少なく院内の美容室で勧められるまま人毛ウィッグを購入しました。いちばんもったいない買い物だったと今でも思っています。
    • 入院・手術: 約18万円
      4人部屋で差額ベッド代なし、7日間入院。抗がん剤に比べ安いことにびっくりしました。
    • 術後放射線(25回):約12万円
      毎日通院なので交通費がばかにならなかったです。
    • 術後経口抗がん剤TS-1(18クールの予定がドクターストップなどもあり13クール): 約25万円
      経口とはいえやはり抗がん剤は高いと感じました。
    • 術後ホルモン剤(ジェネリック):3か月で約9000円
      これを7年間なので約25万かかりました。毎月の金額はそうでもないけど長年積み重ねると経済的負担は大きいです。
    • 術後の経過観察や検査など
      たまにCTやPET 年1回マンモとエコー、血液検査など:8年間で約30万円
      主治医が検査をあまり好きではなかったため安く済んでいるほうだと思います。

    【卵巣がんのとき】

    合計額:130万円

    • 治療に入るまでの検査など: 約10万円
       診断が確定しない期間が長かったこと、病院が違うので同じ検査を2回したりしていることなどで高額になりました。
    • 1回目の手術入院: 12泊13日 約40万円
      4人部屋 差額ベッド代なし。卵巣・卵管・子宮・大網切除。婦人科の手術は高いと思いました。
    • 2回目の手術前の検査:約4万円
      前回の手術から3か月オーバーだったため検査すべてやり直し
      無駄な出費だった
    • 2回目の入院手術: 22泊23日 約40万円
      高額医療費使用なので実際にかかった金額はもっと多いはずです。4人部屋 差額ベッド代1日5000円。ベッド代だけで11万円もかかりました。
      *これは仕方なくでしたが窓際のほうが快適だということを知りました。
    • 術後抗がん剤(TCb×6クール):30万円
      初回のみ入院 約10万円、 高額医療費使用 3泊4日
      4人部屋 差額ベッド代1日5000円
      *自分で窓際を希望2~6回目は通院 1回約4万円
      2剤併用なのでもっと高いと思っていたのですが、乳がんの抗がん剤より安いことにびっくりしました。
    • 抗がん剤後の経過観察通院
      血液検査や細胞診などを含め1回3000~8000円くらい。

    【卵巣がん その他の費用】

    • リンパ浮腫のためのストッキング:42000円(あとで申請し7割戻ってきました)
    • ウィッグ代:8800円×2
      2回目の脱毛で1回目の失敗を繰り返さないために安いウィッグを使用しました。おさがりでもいくつかいただいたり無料プレゼントを利用したりでウィッグ代は2万円もかかっていません。現在8個のウィッグを所有しています。
    • 生命保険

      保険には加入していなかったので全部自己負担でした。

      抗がん剤中ご飯が作れなかったりしたときはお惣菜を買ったり、またいつもと違うものが食べたくなり、そのお金がかかったりと見えないお金もかなり出ていきました。
      一時は子供の大学進学費用として貯めていたお金に手を付けたりもしましたが、その反省からやりくりがうまくなり、結局学資保険を使うことなく長女の大学費用を払い終えることができたりしたので、がんになったことで金銭感覚もついたような気がしています。

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      取材:大久保淳一

      この記事の著者

      (5yearsプロフィール)

      日本最大級のがん患者支援団体 NPO法人5years理事長、本サイト(ミリオンズライフ)の編集人。
      2007年、最終ステージの精巣がんを発病。生存率20%といわれる中、奇跡的に一命をとりとめ社会に復帰。自身の経験から当時欲しかった仕組みをつくりたいとして、2014年に退職し、2015年よりがん経験者・家族のためのコミュニティサイト5years.orgを運営。2016年より本サイトを運営。
      現在はNPO法人5years理事長としてがん患者、がん患者家族支援の活動の他、執筆、講演業、複数企業での非常勤顧問・監査役、出身である長野県茅野市の「縄文ふるさと大使」として活動中。
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