前立腺がん 大腸がん(直腸がん) ステージ3a サバイバー吉田さんのストーリーです。
このストーリーの目次
- 【ストーリー】吉田博行さん 前立腺がん 大腸がん(直腸がん) ステージ3a
- 第1話「貴重な経験」
- 第2話「重なる転職」
- 第3話「営業部門の宴会にて」
- 第4話「一滴も出ないオシッコ」
- 第5話「前立腺肥大の疑い」
- 第6話「前立腺がんの疑いへ」
- 第7話「検査入院。生検による細胞診。」
- 第8話「リンパ節転移。手術ができない。」
- 第9話「食欲不振」
- 第10話「嘔吐、血の混じる大便、残尿感」
- 第11話「重篤な大腸(直腸がん)」
- 第12話「アバスチンの副作用 血栓」
- 第13話「間質性肺炎の発症」
- 第14話「元気に続ける治療」
第14話「元気に続ける治療」
前立腺がん、大腸がん(直腸がん)、血栓症、間質性肺炎と次々と大きな病気を発症した東京都世田谷区在住の吉田博行さん(65歳、2015年当時64歳)は、10種類以上の薬を使っているが元気に治療している。
2014年の大腸がんの手術の時に設置された人工肛門はいまだにそのままだ。
いろんな薬も服用している。
でも吉田さんは明るく元気だ。
異常なほど明るい。
自称「不死身」でちょっとやそっとのことではクヨクヨしない。
13年前に体調を崩し東海銀行を退職したとき思った。
人間身体を壊しちゃだめだ。仕事なんか皿洗いでも何でもいいじゃないか。
しかし、それから4年後再び大好きな営業の仕事に戻れた。
営業でお客さん回りをしている時が一番自分らしいし幸せを感じる。
65歳になった吉田さんの信条は「生涯現役!」
「倒れるときはスーツ姿でカバンをもって!人生最後の時は布団の中ではなく仕事中の時に路上で!」
どこに行ってもそのことを言う。
心配している周囲の人たちはいつも逆に吉田さんから勇気をもらう。
「生涯現役!死ぬときはスーツ姿でカバンをもって!ですよ」
そんなことばかり言っていたら仲の良い取引先から
「吉田さん、頼むからうちの会社の中で倒れんでくれよ」笑ってそう言われた。
先日は東京フォーラムで開催された吉田拓郎さんのコンサートに妻の涼子さんと行ってきた。
久しぶりのコンサートだった。
吉田拓郎さんもがんを患ったがその後元気に活躍されている。
それをみて自分も勇気づけられる。
人前で話すことが大好きな吉田博行さんは今日も「生涯現役!」とみんなの前で言っている。
この記事の著者
大久保 淳一(5yearsプロフィール)
日本最大級のがん患者支援団体 NPO法人5years理事長、本サイト(ミリオンズライフ)の編集人。
2007年、最終ステージの精巣がんを発病。生存率20%といわれる中、奇跡的に一命をとりとめ社会に復帰。自身の経験から当時欲しかった仕組みをつくりたいとして、2014年に退職し、2015年よりがん経験者・家族のためのコミュニティサイト5years.orgを運営。2016年より本サイトを運営。
現在はNPO法人5years理事長としてがん患者、がん患者家族支援の活動の他、執筆、講演業、複数企業での非常勤顧問・監査役、出身である長野県茅野市の「縄文ふるさと大使」として活動中。
>>新聞、雑誌、TV等での掲載についてはパブリシティを参照ください。
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