【ストーリー】加藤由正さん 直腸がん ステージ3 サバイバー

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進行性大腸がん(直腸がん) ステージ3 サバイバー 加藤由正さんのストーリーです。

このストーリーの目次

  1. 【ストーリー】加藤由正さん 直腸がん ステージ3 サバイバー
  2. 第1話「40歳。便潜血(+)陽性反応」
  3. 第2話「56歳。2年連続で陽性反応」
  4. 第3話「人間ドック」
  5. 第4話「大腸内視鏡検査~直腸がんの診断」
  6. 第5話「セカンドオピニオン」
  7. 第6話「進行性大腸がん(直腸がん)、ステージ3A」
  8. 第7話「超低位前方切除術」
  9. 第8話「手術後」
  10. 第9話「7年目を迎えて」

第2話「56歳。2年連続で陽性反応」

40歳の年に受けた健康診断で便潜血サンプルの一つに陽性反応がでた埼玉県所沢市在住の加藤由正さん(65歳、2009年当時56歳)は、詳しい検査のため西埼玉中央病院で大腸内視鏡を受けたところ、問題は見つからず安心した。

40歳の時の健康診断では、便潜血検査のサンプルの一つに陽性反応が現れた加藤さんだったが、その後は、毎年、両方のサンプルとも陰性(―)となり問題無しが続き安心する。
仕事が充実している日々、やりがいのある仕事をこなしていると心が満たされているためか、不思議と健康に対して自信があった。

2008年、55歳の年。
例によって会社の健康診断が秋に行われた。
東京都中央区にあるオフィスには、従業員が800人ほど働いていて、自社の会議室などで健康診断を行うために検査専門機関が出張して機材を持ち込み4日間ほどに分けて健診を行う。
レントゲン撮影の機材も会議室に運び込まれていた。

この年、検査を受けて1ヶ月が過ぎた頃、所属の部門長から検査結果のレポートを手渡された。
2回採取した便潜血のサンプルの結果は、久しぶりに(+)/(-)。
つまり15年前と同じく1つのサンプルに陽性反応が出たと記されていた。

再検査を促すコメントもあったが、加藤さんは動じない。
「あー、そんなものか。(再検査を受けたって)どうせまた、問題なしになるんだろう」

40歳の時の経験が思い出され気に留めなかった。
特別体調が悪いわけでもないし、どこかが痛いわけでもない。
仕事が忙しいから、再検査を受けて「大丈夫」となることに時間を割くことはしたくない。
自分の都合の良い方向に考えを持っていき今回は家族に明かさなかった。
ともかく何の不安もなかったのだ。

翌2009年、56歳の年。
この年も前年と同じ結果、(+)/(-)が出る。
ただ、相変わらず体調はいいし、お腹が痛むわけでもなければ、血便など自覚症状もない。
健康診断の結果レポートはしばらく会社の机の引き出しに入れていたが、その後シュレッダーにかけた。

そして2010年、57歳の年、加藤さんにとって転機の年となる。
会社では60歳定年を控え、人事総務部門から60歳以降の人生についての説明会があった。
年金などの経済的な制度の情報、60歳定年後の再雇用制度についての説明。
まだ実感がわかないし、正直、あまり考えたくないテーマだったが、その年齢が近づいていると感じた。

次のページを読む >> 第3話「人間ドック」

この記事の著者

(5yearsプロフィール)

日本最大級のがん患者支援団体 NPO法人5years理事長、本サイト(ミリオンズライフ)の編集人。
2007年、最終ステージの精巣がんを発病。生存率20%といわれる中、奇跡的に一命をとりとめ社会に復帰。自身の経験から当時欲しかった仕組みをつくりたいとして、2014年に退職し、2015年よりがん経験者・家族のためのコミュニティサイト5years.orgを運営。2016年より本サイトを運営。
現在はNPO法人5years理事長としてがん患者、がん患者家族支援の活動の他、執筆、講演業、複数企業での非常勤顧問・監査役、出身である長野県茅野市の「縄文ふるさと大使」として活動中。
>>新聞、雑誌、TV等での掲載についてはパブリシティを参照ください。
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