【ストーリー】谷口薫さん 子宮体がん ステージ2 サバイバー

    子宮体がん(類内膜腺がん、頸部浸潤あり) ステージ2b サバイバー 谷口薫さんのストーリーです。

    このストーリーの目次

    1. 【ストーリー】谷口薫さん 子宮体がん ステージ2 サバイバー
    2. 第1話「子宮頸がんのキャンペーン」
    3. 第2話「子宮頸がん検診へ」
    4. 第3話「子宮体がん再検査」
    5. 第4話「3回目の細胞診」
    6. 第5話「がん宣告」
    7. 第6話「医師とのコミュニケーション」
    8. 第7話「セカンドオピニオン」
    9. 第8話「再度のセカンドオピニオン」
    10. 第9話「医師との信頼関係」
    11. 第10話「子宮全摘出手術」
    12. 第11話「2度目の手術。後腹膜リンパ節郭清」
    13. 第12話「経過観察へ」
    14. 第13話「独り立ちしたビジネスウーマンに」

    第12話「経過観察へ」

    子宮体がん(ステージ2b、類内膜腺がん、頸部浸潤あり)の治療のため東京医科歯科大学医学部附属病院に転院し2012年1月に手術(単純広汎子宮全摘出+両側付属器摘出(開腹手術))を受けた神奈川県横浜市在住の谷口薫さん(51歳、2012年当時46歳)は、その後4月に後腹膜リンパ節郭清手術を受けた。退院後、リンパのう胞が肥大し極度の腹痛から3回目の入院となった。

    リンパのう胞の肥大は前回の後腹膜リンパ節郭清手術による合併症だった。
    行われた処置は患部にカテーテルを入れて、溜まっているリンパ液を出すこと。
    自然治癒の過程でリンパ液が溜まらなくなるまで続けるという。
    先が見えない入院生活になりつらかった。
    それでも6月6日に最後の退院をし、がんは経過観察に入った。

    がん治療終え、社会に戻るための挑戦が始まった。
    体調はイマイチで久しぶりに美容院に行くとシャンプー台でめまいが起こる。
    寝て横になっていても、天井が回転しているかのような感覚なのだ。

    日中まっすぐ歩いているつもりでも、だんだん左側に寄って行ってしまう。
    身体の変調は悩ましかった。
    ただ…、運命を嘆いていても仕方がない。
    谷口さんは、再び、働くために手続きを取り始める。

    退職後、ハローワークで各種手続きを行っていなかったので、まず、主治医に働いても問題ないことを確認し、ハローワークで失業認定をとり就職活動を開始。
    再び仕事を紹介してもらえるように手続きを取っていった。
    離職理由が病気による退職なので、再就職手当金がその月から支給された。

    7月からハローワークに何度も通いつめて9月中旬に入ると短期間の仕事で縁があった。
    9月末より、週2日勤務(9時から17時まで)、社団法人の事務の仕事だった。

    「私、こんなに働けるんだ!」
    再び働くことのできる喜びを感じた。

    この頃になると、不思議とめまいの症状が落ち着いてきた。

    手術と入院の繰り返しにより、体力と筋力を失い、一時はこんなにも弱ってしまったと驚いた。
    しかも、前職を失い失意の中にいた。
    短期とはいえ、再び、仕事をして働くことのできる現実に感謝した。
    3ヶ月後の2012年12月、社団法人の仕事は満了して終わった。

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    この記事の著者

    (5yearsプロフィール)

    日本最大級のがん患者支援団体 NPO法人5years理事長、本サイト(ミリオンズライフ)の編集人。
    2007年、最終ステージの精巣がんを発病。生存率20%といわれる中、奇跡的に一命をとりとめ社会に復帰。自身の経験から当時欲しかった仕組みをつくりたいとして、2014年に退職し、2015年よりがん経験者・家族のためのコミュニティサイト5years.orgを運営。2016年より本サイトを運営。
    現在はNPO法人5years理事長としてがん患者、がん患者家族支援の活動の他、執筆、講演業、複数企業での非常勤顧問・監査役、出身である長野県茅野市の「縄文ふるさと大使」として活動中。
    >>新聞、雑誌、TV等での掲載についてはパブリシティを参照ください。
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