【がん経済】 乳がん ステージ2 松下裕子さん(治療費 保険、他)

乳がん ステージ2B(トリプルネガティブ) の治療にかかった費用と保険等でカバーされた金額の記事です。

基本情報

名前: 松下裕子さん >>5yearsプロフィール
年代: 50代、女性
病名: 乳がん
病理: 
進行: ステージ2B (トリプルネガティブ)
発症年月: 2010年11月
発生時年齢:43歳
受けた治療: 抗がん剤治療、温存手術、放射線治療
    
治療期間: 2010年12月~2011月8月
合併症:無し
職業: スーパーマーケットのパートタイマー
生命保険会社:明治安田生命保険

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がん治療にかかった費用と保険、手当、助成金等でカバーされた金額

今その資料がなくて、申し訳ないのですが、おおまかな計算になります。
ご理解いただけると助かります。

治療費: 約 786,000円

抗がん剤FECの検査や投薬も含めた費用概算 20万円
抗がん剤パクリタキセル治療の検査、投薬を含めた概算 33万6千円
手術の入院費用 12万円
放射線治療の概算 13万円

        

保険給付金等:約 2,400,000円

何にせよ病気になると予想以上の時間やお金がかかり行けないという事情もあります。
生命保険に入っていても、給付金が入金されるまで一か月ほどかかるのでその間母にお金を借りて検査を受けました。入金されてすぐに母に返したという流れになりました。

生命保険への加入や、見直しを、女性の皆さんにも勧めています。例えば私の母は、子供たちである私や妹の保険には入っていて、父や自分自身の保険には入っていませんでした。

父の前立腺がんの治療費は苦労していました。私の場合は銀行で勧誘されて入ったのが幸いして、乳がんが判明する半年前に前の商品が期限が来たので、新しい商品に切り替えていて、大変助かりました。治療だけでなく、日常生活の経費もそこから使ったので、休職はしていましたが、安心して治療に向き合えました。

加入されていた生命保険会社と保険内容

明治安田生命 「明日の味方」(今は発売されていません。)

助成金・補助金等:0 円

職場から傷病手当金を給料の6割である6万円程を、通院している間、すなわち平成20年の12月から平成21年の8月まで給付してもらっていました。その後は通院しても、申請できる治療費以下だったので、給付金はとだえました。
 


★ タクシーを使う時もあったので、熱海から真鶴の自宅まで平均4,000円を4回ほど使用しました。(16,000円)

★ 私の収入からマンションの管理費や生活費を補填していたので、生命保険からの給付金で、それらを補っていました。マンションの管理費は31,200円です。

★ 私の場合、扶養控除から離れて勤務していたので、社会保険料を自分で支払っていました。休職扱いだったので、毎月平均して20,000円を生命保険料から支払っていました。  


私自身の闘病からちょうど一年経過した時に夫が脳梗塞を発病し、緊急入院をしました。その後1年間夫も休職してリハビリに取り組み幸いにも軽度の麻痺で済みました。
ただ、ここでも傷病手当給付金という形での家計となったのでマンションの住宅ローンの支払い、固定資産税、自動車税などの支払いで、やっとという状況でした。

こういった境遇だったので、皆様の治療にあたってのご参考になるか心配ですが、何らかのお力になれるかもしれないと思い記します。

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取材:大久保淳一

この記事の著者

(5yearsプロフィール)

日本最大級のがん患者支援団体 NPO法人5years理事長、本サイト(ミリオンズライフ)の編集人。
2007年、最終ステージの精巣がんを発病。生存率20%といわれる中、奇跡的に一命をとりとめ社会に復帰。自身の経験から当時欲しかった仕組みをつくりたいとして、2014年に退職し、2015年よりがん経験者・家族のためのコミュニティサイト5years.orgを運営。2016年より本サイトを運営。
現在はNPO法人5years理事長としてがん患者、がん患者家族支援の活動の他、執筆、講演業、複数企業での非常勤顧問・監査役、出身である長野県茅野市の「縄文ふるさと大使」として活動中。
>>新聞、雑誌、TV等での掲載についてはパブリシティを参照ください。
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