2022年7月17日に行われた「5yearsオフ会2022 東京」のご報告です。
「3年ぶりの5yearsイベント開始です。皆さん、今日は、楽しみましょう!」
冒頭、NPO法人5years理事長・大久保淳一のあいさつで「5yearsオフ会2022 東京」が始まりました。
【これまで】
2015年にウェブサイトの運営を開始した5yearsは登録者(がん患者、がん経験者、患者家族等)が19,000名(2022年7月時点)を超える巨大な組織になりました。
名実ともに「日本最大級」のがん患者支援団体です。
インターネット上に、がん患者たちのネットコミュニティを作り、がん患者とがん経験者、患者家族を繋ぎ、みんなの社会復帰を後押しする仕組み、それが5yearsです。
命と向き合いながら社会生活への復帰を目指す同志たちがネット上で繋がると、今度はリアルに会いたいと思うのは自然なことです。
5yearsは、ご登録者の皆さまのご要望に応えて2017年よりイベントを開催してきました。
【今年こそ、5yearsイベント再開を!】
2020年の新型コロナウィルス・パンデミックにより、私達の生活は一変しました。
がん拠点病院の患者支援センターが閉鎖され、全国の患者会が活動休止。
がん患者にとっては厳しい社会状況になりました。
そんななか、変わらず支援活動を続けていたのがネットを駆使する「5years」でした。
繋がりを求めて、多くのがん患者さん達が5yearsに登録されました。
しかし、5yearsもイベントを開催することは叶いませんでした。
2021年末にクリスマス会を復活させようと、事務局と理事たちが一生懸命に頑張りましたが、第6波により実施には至りませんでした。
まん延防止等重点措置が解除され「今度こそ5yearsイベントを復活させる」そんな想いから、2022年7月17日の開催を決定。
参加申し込みは受付開始後12時間で満席となりました。
<今回のご参加者のお住まいの地域>
栃木、東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、新潟、愛知、滋賀、大阪、兵庫、広島
5years事務局と理事の6人だけでは当日の準備が追い付かないため、ご参加者の中からお手伝いボランティアをお願いした所、なんと参加者の3割に当たる23名の方が会場設定の準備を手伝ってくださいました。
※ボランティアの皆さん、お手伝い頂きありがとうございました。とても助かりました。
今回はギフトプレゼンター役に元理事・漆原さんと小川さんが協力してくださいました。
これは、参加する皆さんにプレゼントするクリスタル。きれいに配列されました。
広島から前日入りして手伝ってくださった“しんたくんさん”。
1時間も早く来場され、準備を手伝ってくださいました。
オフ会開始の30分前に約8割の人が席に着き、3年ぶりの5yearsイベントの開始を待ちます。
開始前、大久保が、会場にいる参加者の皆さんにがん種類の質問をしました。
自分のがんを呼ばれると、各々が手を挙げ、会場は和んできます。
みんな苦しい時期を経験し、今日ここに集まっている仲間たち。
オフ会に集まった人たちは、がん経験者、或いは患者さんのご家族。
<参加者の病気種類>
精巣腫瘍、舌がん、乳がん、直腸がん、S状結腸がん、神経内分泌腫瘍、すい臓がん、肺がん、悪性リンパ腫、卵巣がん、中咽頭がん、甲状腺がん、子宮体がん、子宮頸がん、急性骨髄性白血病、食道がん、喉頭がん、非小細胞肺がん、スキルス胃がん、膀胱がん、慢性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、肝臓がん、口腔がん、虫垂がん、腎臓がん、患者家族。
大久保のあいさつに続き、参加者代表の“ミルキーブラックさん”による乾杯の発声が行われ、一気に和んだ雰囲気になります。
ハスキーボイスのミルキーブラックさん!
快く乾杯の発声を引き受けてくださいました。
「コロナの時代だから、もしかしたら、もう5yearsイベントは開かれないのでは、、と思っていました」
今日ここに集まれたことが奇跡です。
そして、乾杯。
一気に会場が和み始めます。
お祝いの乾杯はシャンパン。
乾杯、乾杯、乾杯!
円卓12卓が並ぶ自由席で、ビュッフェ方式のランチ。
参加された人たちは5yearsに登録してあるニックネーム&アイコン画像のネームタグを首にさげているので「ああ、○○さんて、あなただったんですか!」とすぐに打ち解けていきます。
※ネームタグは2色のストラップに色分けされていて「青色」のストラップは「写真撮影OK」の参加者、「オレンジ色」は「写真撮影はゴメンナサイ」の人。
ですので、このオフ会記事には「青色」のストラップの参加者しか掲載されていません。
のどを潤したら、皆さんは、ホテルのビュッフェへ!
どれも美味しそう~
さすが、名のあるホテルのレストラン。
再会を喜び、労いのため、司会者席に多くの人が来てくださいました。
ビュッフェランチがスタートして10分後。
いよいよ最初のイベントのプロのギタリスト「スズキイチロウさん」による独演奏。
5years登録者でがんから7年を迎えたサバイバーのかたです。
「ギターでノリのいい曲は難しい~」と言われていましたが、さすがプロ、いつも通り盛り上げてくれます。
素敵です。
そして次に「オクユキさん」による歌。
「オクユキさん」も5yearsの登録者でプロのヴォイストレーナー。
さすがに歌唱力は抜群。
今回もこのイベントに来てくださいました!
相変わらず素敵な歌声。
みんなが聴き入ります。
迫力満点のオープニング、最高です!
そして始まったメインイベントの各自の自己紹介と「クリスタル」のプレゼント。
「がん」から○○年を生きたお祝いの品として5years事務局から○○年と刻まれた「クリスタル」がプレゼントされます。
ステージに上がる皆さん、緊張の中にも笑顔がはじけます。
今回の参加者は、30代から70代までの72名。
3年ぶりのイベント開催に笑顔があふれます。
前半は参加者番号1番から40番目までの40名の方。
みなさん、おめでとうございます!
また、ここに来れた!
「今年、がんから3年のクリスタルを頂くのが楽しみで来ました」
今も、治療と後遺症を闘っている同志たちの笑顔で溢れます。
う~ん、和服姿が決まっているぅ~
お仕事のさなかに駆けつけてくれた仲間もいます。
参加者たちの自己紹介が続きます。
今回は、ご家族の方々も3名来られました。
家族のかたも患者と同じく、1日1日を乗り越えている同志たちです。
時間が限られているためお一人の自己紹介の時間は30秒。
「○○からやって来ました!」、「いつも皆さんの投稿を楽しく読ませて頂いております」
スクリーンに映し出される5years上でのアイコンの画像、そして壇上で紹介されるご本人。
会場から「あー、この人が○○さんだったの?!」より身近に感じられます。
最初は少し緊張されていた参加者の方もいましたが自己紹介が進むにつれ、どんどん和んだ雰囲気になっていきます。
今日、初めて会う同士とは思えないほどの盛り上がりになっていきます。
5yearsで繋がっているから初めて会う人だけど初めてじゃない。-
5yearsの仲間たちに会えてよかった。
本当に5yearsオフ会が開催されたんだ!
イベントは最高潮に盛り上がっていきます。
皆さん席を行き来してスマホでパシャリ。
ここなら、いちいち、がんの事を説明しなくても解ってもらえる。
安心して話せる。
“みんなが主役の5yearsオフ会”
色んなことを乗り越えて、皆、今ここにいる。
ギタリストの「イチロウさん」は、カメラマンでも大活躍。
※今回のイベントでは、プロのカメラマンに依頼して素敵な写真をたくさん撮影して頂いています。だから素敵な写真がたくさん。
今も治療と向き合っている同志たち、治療終了後もまだ苦しんでいる同志たち。
何を語らずとも、相手のことを理解しあえる仲間たちです。
笑顔が素敵です。
そして、再開された後半34名の方々の紹介とクリスタルの贈呈。
「抗がん剤治療中なので、今日(日曜日)来れるかどうか解らなかったのですが、来れて幸せです!」
がんから1年が経ちました!
おめでとう~
お酒も入って、みなさん大盛り上がり!
5yearsオフ会は、ドキドキとワクワク。
やっぱり来てよかった!
会場は大盛況。
開始前、緊張していたのが嘘のようです。
笑顔、笑顔、笑顔、
何回でも来たい「5yearsイベント」。
プレゼントのクリスタルは、0年から23年まであります!
自分の「自己紹介&クリスタル」が終了すると、それぞれが席を移動し話したい人の所に歩み寄って会話の花が咲きます。
30秒という自己紹介の中で、大きな目標を語る人。
乗り越えてきたつらい経験を話す人。
趣味や、特技の紹介をする人。
とても30秒では語りきれません。
3時間のオフ会だけど、あっという間に楽しい時間が過ぎていきます。
あの人ともライン交換したい。
この人ともメールアドレス交換したい。
過ぎていく充実した時間。
イエ~イ!
この頃になると会場はどこも撮影合戦。
やっと会えたね~!
来てよかったです!本当に来てよかった。
【今回、ご参加された人たちのがんから○年】
1年未満(2名)、1年(11名)、2年(6名)、3年(6名)、4年(5名)、5年(3名)、6年(1名)、7年(3名)、8年(2名)、9年(1名)、10年(1名)、11年(3名)、17年(1名)、20年(1名)、20年(1名)、22年(1名)、23年(1名)その他。
コロナの間に5年を過ぎちゃいました!
とても元気です。
仲間たちのエネルギーとパワーを感じて自分の「チカラ」にする。
がんから23年という、みんなが憧れるカッコいい人もいます。
イベントタイトル: “マイヒーロー、マイヒロインに会おう!”
感激のあまり、ぐっと来て涙を拭いている人たちもいます。
あっと言う間に終わってしまう3時間。
楽しい時間は、いつもあっと言う間に過ぎてしまいますね。
そして参加者を代表して栃木からお越し頂いた「misamamaさん」から一言を頂きます。
事前に「一言」をお願いした時、快く引き受けて頂き、心にしみるお話をしてくださいました。
「参加したいと思っていた5yearsイベントに来れて夢がかないました。」
Misamamaさんの話に共感する参加者のみなさん。
重みのあるお話に皆さん聞き入ります。
misamamaさんからは、5years事務局へのねぎらいの言葉まで頂き、私たちは感無量でした。
名残惜しく話し足りなかった人たちも大勢いますが「おひらき」の時間。
(青色のストラップ)全員で集合写真。
最後に代表・大久保からの閉会の言葉。
そして解散…。
「今日来て本当に良かった」
「いまから次回のイベントが楽しみ!」
こうして5yearsオフ会2022(東京)は閉会しました。
5yearsは、今年、運営を開始して7年になります。
NPO法人5yearsも、コロナの間に5yearsを迎え、7yearsになってしまいました。
5years事務局では、次回の記念イベント開催に向けて準備を始めています。
また、5years運営の継続のために寄付支援もお願いしております。
5yearsの運営は、寄付者の皆さんから頂いた寄付金で運営されています。
月「250円」から寄付出来ます。
寄付サイトはこちらです: https://5years.org/contents/page/donation_intro/
引き続き応援して頂けると嬉しいです。
では、皆さん 次回の5yearsイベントでお会いしましょう!
最後に、今回のイベント向けて寄付支援をしてくださったゴールドマン・サックス・アセットマネジメントの桐谷様、本当にありがとうございました。
執筆:認定NPO法人5years事務局
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この記事の著者
大久保 淳一(5yearsプロフィール)
日本最大級のがん患者支援団体 NPO法人5years理事長、本サイト(ミリオンズライフ)の編集人。
2007年、最終ステージの精巣がんを発病。生存率20%といわれる中、奇跡的に一命をとりとめ社会に復帰。自身の経験から当時欲しかった仕組みをつくりたいとして、2014年に退職し、2015年よりがん経験者・家族のためのコミュニティサイト5years.orgを運営。2016年より本サイトを運営。
現在はNPO法人5years理事長としてがん患者、がん患者家族支援の活動の他、執筆、講演業、複数企業での非常勤顧問・監査役、出身である長野県茅野市の「縄文ふるさと大使」として活動中。
>>新聞、雑誌、TV等での掲載についてはパブリシティを参照ください。
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