びまん性大細胞型B細胞悪性リンパ腫 ステージ2 サバイバー 野崎美穂さんのストーリーです。
このストーリーの目次
- 【ストーリー】野崎美穂さん 悪性リンパ腫 ステージ2 サバイバー
- 第1話「ビジネスの場で活躍したくて」
- 第2話「精神疾患の兆候」
- 第3話「体調の変化」
- 第4話「左腕の異変」
- 第5話「リンパ腫の可能性」
- 第6話「胸の縦隔に腫瘍」
- 第7話「悪性リンパ腫の確定診断」
- 第8話「がんセンター中央病院・血液腫瘍科へ」
- 第9話「抗がん剤治療(R-CODOX-M/R-IVAC療法)」
- 第10話「抗がん剤の副作用」
- 第11話「続く抗がん剤治療」
- 第12話「治療終了。寛解~復職へ」
- 第13話「再び活躍の場へ」
第3話「体調の変化」
酒類販売の一次卸大手の会社の営業部門で女性管理職に抜擢された東京都練馬区在住の野崎美穂さん(43歳、2015年当時40歳)は、強烈なストレスのもと働いていた。やがて、精神的に参ってくる。
明らかに体調に変化が出ていたが病院には行かなかった。
営業職に異動したての27歳の頃、同じようにストレスで体調が悪化した。
病院に行ったが睡眠導入剤を処方されるだけで大した解決にはならなかった。
だから、今回も病院には期待せず、診てもらうことは無かった。
2015年6月。
この頃からだ、食事をとるとき不思議な感じがする。
食べた時、食べ物の喉の通りが悪いのだ。
まるで、食道が細くなっているような感じで、スーッと下に降りていかない。
毎日、3食ともそうで、特にランチの時に一番感じた。
「もしかして…、何か(病気が)あるのかな?」
ただ、「病気だったらいいな…」そんな不謹慎なことも思ってしまう。
仕事と会社から受ける強烈なストレスから、いつも逃げ出したいと思っていたからだ。
心のどこかに病気になって会社を休みたい、そんな気持ちが芽生えていた。
けなげなほどに追い詰められていた。
今の自分の症状をインターネットで検索すると、
「ストレス」、「加齢」が原因。
そう解説するものが多かった。
“やっぱり…”
そう思い、納得し、あえて病院には行かなかった。
やがて不思議なことが起こる。
当時住んでいたアパート、3階にある自分の部屋まで階段を登ろうとすると、ハー、ハーと息が切れて、手すりをつかまらないと階段を登れない。
毎日、21時過ぎに帰宅するが、遅いと23時、24時帰宅の生活。
駅から自宅までの距離を歩きたくないと思うようにすらなってくる。
明らかにおかしなことが起き始めていた。
次のページを読む >> 第4話「左腕の異変」この記事の著者
大久保 淳一(5yearsプロフィール)
日本最大級のがん患者支援団体 NPO法人5years理事長、本サイト(ミリオンズライフ)の編集人。
2007年、最終ステージの精巣がんを発病。生存率20%といわれる中、奇跡的に一命をとりとめ社会に復帰。自身の経験から当時欲しかった仕組みをつくりたいとして、2014年に退職し、2015年よりがん経験者・家族のためのコミュニティサイト5years.orgを運営。2016年より本サイトを運営。
現在はNPO法人5years理事長としてがん患者、がん患者家族支援の活動の他、執筆、講演業、複数企業での非常勤顧問・監査役、出身である長野県茅野市の「縄文ふるさと大使」として活動中。
>>新聞、雑誌、TV等での掲載についてはパブリシティを参照ください。
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