びまん性大細胞型B細胞悪性リンパ腫 ステージ2 サバイバー 野崎美穂さんのストーリーです。
このストーリーの目次
- 【ストーリー】野崎美穂さん 悪性リンパ腫 ステージ2 サバイバー
- 第1話「ビジネスの場で活躍したくて」
- 第2話「精神疾患の兆候」
- 第3話「体調の変化」
- 第4話「左腕の異変」
- 第5話「リンパ腫の可能性」
- 第6話「胸の縦隔に腫瘍」
- 第7話「悪性リンパ腫の確定診断」
- 第8話「がんセンター中央病院・血液腫瘍科へ」
- 第9話「抗がん剤治療(R-CODOX-M/R-IVAC療法)」
- 第10話「抗がん剤の副作用」
- 第11話「続く抗がん剤治療」
- 第12話「治療終了。寛解~復職へ」
- 第13話「再び活躍の場へ」
第2話「精神疾患の兆候」
大学卒業後、酒類販売の一次卸大手の会社に就職した東京都練馬区在住の野崎美穂さん(43歳、2014年当時40歳)は、会社の期待を背負い、2015年に課長にまで昇格していた。
女性管理職を増やしたいという社長の方針から、野崎さんは重責を与えられた。
ただ、徐々に女性が活躍することが始まったばかりの世の中。
しかも、酒類販売の業界は男性中心。
だから、苦労する。
営業の現場は、社内のみならず、取引先も男性ばかりで女性は珍しい。
責任が重くなる一方で、自分が思うように仕事が進まない。
結果を出せないことに悩み、1ヶ月、2ヵ月と時間が経つうちに、野崎さんは精神的に参ってしまう。
週末に家にいても、やる気が起こらず家事が手につかない。
好きなはずの料理もやる気が起きない。
買い物にも出られないのだ。
「(いまの職責を)辞めたいです」
そう言うのも恐ろしく感じているほどだった。
だが、この状況を抜け出す方法が解らない。
「私が、もっと仕事が出来るようになれば、すべては解決するんだ…」
そんな風に自分で自分を責める。
とにかく我慢していた。
やがて、夜、寝付くことができなくなり、一日中、体がだるい、集中できない。
そんなイマイチの体調に変わっていく。
明らかに、精神疾患の兆候が出始めていた。
次のページを読む >> 第3話「体調の変化」この記事の著者
大久保 淳一(5yearsプロフィール)
日本最大級のがん患者支援団体 NPO法人5years理事長、本サイト(ミリオンズライフ)の編集人。
2007年、最終ステージの精巣がんを発病。生存率20%といわれる中、奇跡的に一命をとりとめ社会に復帰。自身の経験から当時欲しかった仕組みをつくりたいとして、2014年に退職し、2015年よりがん経験者・家族のためのコミュニティサイト5years.orgを運営。2016年より本サイトを運営。
現在はNPO法人5years理事長としてがん患者、がん患者家族支援の活動の他、執筆、講演業、複数企業での非常勤顧問・監査役、出身である長野県茅野市の「縄文ふるさと大使」として活動中。
>>新聞、雑誌、TV等での掲載についてはパブリシティを参照ください。
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