びまん性大細胞型B細胞悪性リンパ腫 ステージ2 サバイバー 野崎美穂さんのストーリーです。
このストーリーの目次
- 【ストーリー】野崎美穂さん 悪性リンパ腫 ステージ2 サバイバー
- 第1話「ビジネスの場で活躍したくて」
- 第2話「精神疾患の兆候」
- 第3話「体調の変化」
- 第4話「左腕の異変」
- 第5話「リンパ腫の可能性」
- 第6話「胸の縦隔に腫瘍」
- 第7話「悪性リンパ腫の確定診断」
- 第8話「がんセンター中央病院・血液腫瘍科へ」
- 第9話「抗がん剤治療(R-CODOX-M/R-IVAC療法)」
- 第10話「抗がん剤の副作用」
- 第11話「続く抗がん剤治療」
- 第12話「治療終了。寛解~復職へ」
- 第13話「再び活躍の場へ」
第9話「抗がん剤治療(R-CODOX-M/R-IVAC療法)」
2015年9月20日に内科クリニックを受診し、その後、東京警察病院で生検を受け悪性リンパ腫の確定診断を受けた東京都練馬区在住の野崎美穂さん(43歳、2015年当時40歳)は、10月22日にがんセンター中央病院を訪問した。
担当した医師の「リンパ腫は、もう治る病気になっています」という言葉が心に響いた。
野崎さんは素直にそれを受け入れる。
その上で通常はR-CHOP療法だが、縦隔が原発の場合、がんセンターではR-CODOX-M/R-IVAC療法を第一選択として患者に勧めるという。
きついが効果的で、比較的短期の入院で済むという。
入院期間は4ヵ月、半年間くらい会社を休む。
このとき、野崎さんはこんなことを思う。
「4ヶ月間も会社を休めるんだ」
治る病気と説明され、再びストレスから解放されることを喜んだ。
それからは検査だらけの毎日となる。
骨髄穿刺(こつずいせんし、マルク)、胃の内視鏡検査、心電図、PET-CT画像検査
会社の仕事は短期間に引き継ぎ、まず有給休暇として40日間、更に積立有給休暇40日分の合計80日が、入院中に充てられる。
確定診断は、「縦隔原発びまん性大細胞型B細胞悪性リンパ腫(ステージ2)」。
2015年10月31日、ハロウィンの頃に入院。
そして、2日後、さっそく右胸にCVポートを設置。
11月3日より、抗がん剤治療(R-CODOX-M療法)が開始された。
沢山のローマ字が並んでいる治療法だが、すべて薬の名前の頭文字を使っている。
シクロフォスファミド、ドキソルビシン、オンコビン、メトトレキサート、そしてリツキサンの5種類。
プロトコールに従い11日間投与する。
抗がん剤治療が始まるとさっそく副作用が出始めた。
吐き気、手足のしびれ、骨髄抑制、口内炎、粘膜障害に下痢、手の指の皮がむけてしまい、ペットボトルのふたが開けられない。
いろんな苦労が出始めたものの、無事、1クール目のR-CODOX-Mが終了。
予定通り、抗がん剤投与後の1週間が回復期としてあてられた。
この記事の著者
大久保 淳一(5yearsプロフィール)
日本最大級のがん患者支援団体 NPO法人5years理事長、本サイト(ミリオンズライフ)の編集人。
2007年、最終ステージの精巣がんを発病。生存率20%といわれる中、奇跡的に一命をとりとめ社会に復帰。自身の経験から当時欲しかった仕組みをつくりたいとして、2014年に退職し、2015年よりがん経験者・家族のためのコミュニティサイト5years.orgを運営。2016年より本サイトを運営。
現在はNPO法人5years理事長としてがん患者、がん患者家族支援の活動の他、執筆、講演業、複数企業での非常勤顧問・監査役、出身である長野県茅野市の「縄文ふるさと大使」として活動中。
>>新聞、雑誌、TV等での掲載についてはパブリシティを参照ください。
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