【ストーリー】原健悟さん 精巣腫瘍(ステージ不明) サバイバー

精巣腫瘍(ステージ不明) サバイバー 原健悟さんのストーリーです。

このストーリーの目次

  1. 【ストーリー】原健悟さん 精巣腫瘍(ステージ不明) サバイバー
  2. 第1話「睾丸の腫れ」
  3. 第2話「泌尿器科へ」
  4. 第3話「精巣腫瘍と転移」
  5. 第4話「高位精巣摘除術」
  6. 第5話「BEP療法」
  7. 第6話「徐々に始まる副作用」
  8. 第7話「寛解。治療終了」
  9. 第8話「みんなが喜び、復職へ」
  10. 第9話「次の目標に向かって」

第2話「泌尿器科へ」

2016年1月に自宅で入浴中に右側の睾丸が左の1.5倍くらいに腫れていることに気付いた関西在住の原健悟さん(49歳、2016年当時47歳)は、翌週に社会福祉士の国家試験が迫っていたので試験が終わってから病院に行くことにする。

2016年1月24日(日曜日)、この年の社会福祉士の試験が終了した。
帰宅し落ち着いた頃、妻に睾丸の腫れについて明かし、翌日、病院で診てもらうつもりだと伝えた。
妻はちょっと驚いた様子だった。

翌日、1月25日。
午前の半日休暇を職場からもらい病院に行った。
なんとなく患部について説明するのが恥ずかしかったので上司には家族が体調を崩し病院に付き添うのだと方便を使った。

インターネットで市内にある泌尿器科クリニックを検索し、良さそうなクリニックを訪れた。
待合室で待っていると名前が呼ばれ診察室に入る。
すると、自分とあまり歳の差がなさそうな男性医師が座っていて、さっそく隣のベッドの上で触診と視診が開始。

原さんは、自分の身体に何が起こっているのかすごく気になるし、ともかく事実をハッキリさせたいからズボンを下ろして診てもらった。
すると、医師がこう言う。

「うちでは診られないから…、紹介状を書くので、今日中に市立病院の泌尿器科に行ってください」

それを聞き「やっかいな病気なのかな…?」と不安がよぎる。
まだ午前中だったので、市立病院の診察券を取りに、いったん自宅に戻る。
妻は日中働いているし、子供たちは中学1年生と小学4年生なので家には誰もいない。
お昼頃、職場の上司に電話して事の次第を説明した。
正直に、方便を使ってしまったことを謝り、この日一日を休暇にしてほしいと伝えた。

男性の上司は、睾丸が腫れていると聞き、
「ごめんなさい。笑ったらよくないけど、そんなこと(大きくなること)なんてあるんですかぁ?」と和やかに返した。
そして年配の女性の施設長とも話し、1日休みをもらった。

職場にきちんと説明したことで罪悪感が消えてほっとした。

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この記事の著者

(5yearsプロフィール)

日本最大級のがん患者支援団体 NPO法人5years理事長、本サイト(ミリオンズライフ)の編集人。
2007年、最終ステージの精巣がんを発病。生存率20%といわれる中、奇跡的に一命をとりとめ社会に復帰。自身の経験から当時欲しかった仕組みをつくりたいとして、2014年に退職し、2015年よりがん経験者・家族のためのコミュニティサイト5years.orgを運営。2016年より本サイトを運営。
現在はNPO法人5years理事長としてがん患者、がん患者家族支援の活動の他、執筆、講演業、複数企業での非常勤顧問・監査役、出身である長野県茅野市の「縄文ふるさと大使」として活動中。
>>新聞、雑誌、TV等での掲載についてはパブリシティを参照ください。
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