がん再発や治療の長期化の時の心身の乗り越え方 ~Q&Aより~

がん再発や治療の長期化で悩まれている方に読んでいただきたいQ&Aです。

再発されたり、治療が長期化した方、どのようにして向き合い、乗り越えられているか、ご経験を教えてください。

NPO法人5yearsのウェブサイトには、ご登録者(がん患者、家族)から質問・相談を受ける公開質問「みんなの広場」があります。
「みんなの広場」は、投稿された質問に対し、他の登録者(がん患者、がん経験者、家族)が自身の体験をもとにコメントを寄せていく掲示板です。実体験に基づく体験情報なのでとても参考になると好評です。

当サイトでは、まだ5yearsに登録されていない皆さんへのご参考として、「みんなの広場」の一部をご紹介させて頂きます。

>> Q&A(みんなの広場)について

【質問】
こんにちは。
今年の1月に肺がんの診断を受け、化学療法(TC療法)を4クール実施し、病巣が確認できないほどに、回復したため、一旦、復職したのですが、7月に再発し、化学療法(PE療法)を受けております。

今回の再発に際し、がんに立ち向かう為には、薬だけに頼るのではなく、心身ともに力をつけることが大切だと感じています。

再発されたり、治療が長期化した方、どのようにして向き合い、乗り越えられているか、ご経験を教えてください。

どうか宜しくお願い致します。

5years事務局掲載
2017-10-20 09:12:30

5years登録者のコメント(14件)

うさこ  5yearsプロフィールへ
2017-10-23 08:01:18

はじめまして。うさこと申します。

主人が大腸がんステージⅣと診断され、手術を受けてから、2年たちました。手術は、そのときの1度だけで(肝臓は、難しいところにあるので手術できないとのこと、セカンドオピニオンは、主人が乗り気でなかったので、受けていません)、その後、いろいろな抗がん剤を続け、今は、4thラインの飲み薬です。

抗がん剤の効きが悪くなってきたり、肺にも転移したりするたびに私はとても心配になり、いろいろ情報を集め、主人に相談しますが、彼は、新しい治療に積極的ではありません。通院が楽な地元の病院での標準治療を優先しつつ、なるべく罹患前の生活を続けたいようです。ただ、「私の」精神安定のために、今は、標準療法のほかに漢方とハイパーサーミアを取り入れています。ハイパーサーミアは、少し離れた所まで出かけるのですが、1人で行って、帰りに好きなものを食べてくるのも楽しみのようで(家では、私が塩分多すぎっとか、肉が多すぎっとかうるさいのです)、また、治療中(40分くらい)に看護婦さんとたわいのない話をするのも楽しいようです。始めた動機はどうであれ、始めて良かったと思います。

そして、通院の合間に趣味の楽器の演奏をしたり、地元の音楽サークルの活動をしたり、基本、穏やかな日々をすごしています。もともとの性格(positive思考、ガッカリすることはあってもガックリすることはあまりないそうです)もあるのでしょう。もっと、積極的に自分の病気に向きあってほしいと、ずうっと思っていましたが、2年経ってみて、もしかしたら、これで良かったのではとも思えるようになってきました。

結局、病気になっても、それぞれの流儀で生きていくのだと思います。私たちは、これからもpositive思考の主人とnegative思考の私とで、ときどきは侃々諤々の議論をしつつも、基本、穏やかな日々を楽しんでいきたいと思っています。

とりとめのない長文で失礼しました。
相談者さまが、ご自分にあった生活がおくれますようにと 願っております。

雪割草  5yearsプロフィールへ
2017-10-23 15:10:37

はじめまして。
再発と診断された時には、さぞかしショックが大きかったことと思います。

私は、(詳しくはプロフィールをご覧ください)2001年に初発。10年後に再発、そして2014年に再再発と、かれこれ16年間も病気から解放されずに来ています。現在も経過観察中でして、未だ寛解を迎えていません。

CTで新たな病巣が発見されるたびに落ち込み、一時は精神科にかかったこともあります。

一度きりの人生。四六時中、病気のことを考えているなんて勿体ないということに気づき、なるべく楽しく過ごそうと気持ちを切り替え、毎回、抗がん剤治療が始まる少し前、だいぶ体調も落ち着いて来た頃に、友人と会って食事をしたり、また、国内外の旅行を楽しんだりしていました。
趣味でも、軽いスポーツでも、ボランティアでも、何か熱中できるものを見つけられたら、どうでしょう?

化学療法が奏を功しますように願っております。

ジャックパパ  5yearsプロフィールへ
2017-10-23 15:32:46

うさこさん、はじめまして、ジャックパパと申します。
コメントありがとうございました。
私も、どちらかと言うと、物事をポジティブに考えるタイプで、ご主人に似ているところがあるかもしれません。

私の場合、今度の抗がん剤が、3rd ラインになる為、今後の事を考えると、抗がん剤だけに頼るのでは無く、自分自身の免疫力も上げる必要があると思ってます。
ご主人は、ハイパーサーミヤを、実施されているのですか、この5yearsのメンバーでも取り入れてる方がいらっしゃいますね。
ご主人にとっては、だいぶ気分転換になっている様ですね。
是非、参考にさせて頂き、仙台にて治療可能な病院等調査してみます。

ご主人のご病気が悪化する事無く、お二人で穏やかな日々を末長く過ごせる様、心よりお祈りしております。
ありがとうございました。

ジャックパパ  5yearsプロフィールへ
2017-10-23 16:15:57

雪割草さん、はじめまして、ジャックパパと申します。
コメントありがとうございます。

確かにそうですね。
これまで、化学療法を終えて、自宅に戻ってやってる事は、断捨離と愛犬の散歩しかなかったなと思いました。
一方で、11月末で定年を迎えるのですが、会社には再雇用を申し込んでおり、仕事復帰も一つの目標として来ましたが、明日から始まる化学療法の説明が主治医からあった際、職場復帰について相談したところ、病気の性質上(小細胞がん)職場復帰は、遠回しに厳しい感じで話しをされました。
そうであれば、もう少し、自分で楽しめる何かを探した方が、充実した時間を過ごせるのかなと思いました。
手始めは、小旅行にします(with わんこ&妻)

雪割草さんには、1日でも早く「寛解」の言葉をいただける様、心よりお祈りしております。

妙貞  5yearsプロフィールへ
2017-10-25 16:01:05

初めまして。私の場合は、患者会に参加し始めてから気持ちが穏やかになりました。決して良くはならないけど、今日、日常生活が無事に過ごせることをありがたく思って暮らしています。その繰り返しです。会では、私より重症でも心が強い人もいれば、初期でもひどく落ち込んでる人もいます。同じ一日なら、痛くない、息苦しくない事に感謝して、興味があること、動けるうちにやっておきたいことを実践するのがいいと考えられるようになってきました。始めは、下ばかり向いて気持ちも沈んでやるせなかったのですが、今は、患者会に重たい足を運んでよかったと思っています。
参加するたびに、男性の参加者が少ないこと、参加しても話せない人が多くて残念だなぁと思っています。おしゃべりのオバさん達には、太刀打ちできないのも分かります。なので、私は、がんカフェ(男性優先)を企画して今月から月1ペースでチャレンジし始めました。動けけるうちにやりたいからです。今回は一名の参加がありました。患者さんの家族の方。第2の患者と言われますが、患者と同じくらい心労されていました。
男性も愚痴っていいと思いますよ。社会的地位もあるし、家族の手前もあるし、女性にない不安もあるだろうし、誰かに話せる、共有できる環境があったら少しは、長丁場の支えになると思います。

あくまでも私の場合なので、心の支えにならなかったらごめんなさい。応援します!ファイト!

ジャックパパ  5yearsプロフィールへ
2017-10-25 20:01:43

妙貞さん、初めまして、ジャックパパと申します。
コメントありがとうございます。

やはり、私の場合、一体いつまで生きられるのか?が、根底にあり、寿命が予想より短い一年以内から、家族との時間を大切にしなくてはと考え、もう少し生き長らえるなら、経済的な事も考えなくてはと、誰もわからない事を日々悩んでいる感じです。
確かに、ご指摘の様に色々な患者会に参加して、同じ境遇の方々とはなしをする事で、自分なりの行動の方向性が見えて来るのではと、思える様な気がして来ました。
この5yearsの皆さんのプロフィールや様々なコメントを読んで、沢山の元気をもらってますが、患者会の方々に直接会い、生の声を聞くことによって、もっと大きな元気と刺激をもらう事は、間違いないと思います。
是非、積極的患者会に参加する様努力してみます。
ありがとうござました。

妙貞さんの化学療法が、がんへの最大なる効果があがることをお祈りしております。

すずらん  5yearsプロフィールへ
2017-10-30 02:50:40

ジャックパパさん、こんにちは。
すすらんです。いつも応援ポチ、をありがとうございます。最近のジャックパパさんの近況を読む度、治療効果が出てくれたら良いな、良い結果だと良いな、と常に思っていました。

私は今年の春に卵巣がんが再発し、現在も抗がん剤治療が続いています。術後自宅療養していた期間が1ヶ月程ありましたが、孤独感や不安感が増して、さらに3年振りの抗がん剤治療の副作用が思いの外しんどくて、治療にも後ろ向きになってしまいました。職場に相談し治療をしながら仕事復帰することが可能となった為、今振り返ると精神的に参った時間は長くはありませんでしたが、その時は先の見えない日々がいつまで続くのかと本当に辛かったです。
私も患者会に出たり、病院の相談支援室を利用し話を聞いて頂きました。あとは、散歩やスーパーに買い物など。家にいると1日が長いので、外に出る口実を見つけて出掛けていました。
今後の為に、今でも患者会では「療養中はどうやって過ごしていましたか?」と質問しています。

ジャックパパ  5yearsプロフィールへ
2017-10-30 15:46:31

すずらんさん、ジャックパパです。
貴重なご意見ありがとうございます。

すずらんさんも、先の見えない日々を不安を抱えながら、治療だったり、日々の生活を送られていたのですね?
それを復職を機に、物事を前向きに考える様にして、日々の行動も積極的に活動する様にしたというのは、「すずらんさんは、強いなぁ!」と感心してしまいます。是非、見習って、出来るだけ前向きに考える様に、そして積極的に活動するように心掛けて行きたいと思います。

まだ、患者会等への出席は実現していませんが、病院内に「がんサロン」があるため、早速、顔を出して来ようと思います。

現在の化学療法が、すずらんさんのがんを消滅してくれる事を心から祈っております。

ありがとうござました。

Kalola  5yearsプロフィールへ
2017-10-30 21:34:59

私は2007年にS状結腸癌 手術、腹膜炎手術の2か月後に肝転移、その7か月後に2度目の肝臓への転移が見つかりました。詳細はmillions life 2016年11月の中川美和(仮名)に掲載されています。
がん発覚は人生で一番の衝撃的でしたが 術後2か月での転移は発覚時よりもっとショックでした。そして3度目の転移はもうあきらめムードで暗くなり ショックが大きすぎて感情が凍ってしまったようで泣くこともできませんでした。もちろん友人達は支えてくれましたが 私も皆もどうしたらいいのかわからず ただただ途方にくれていました。
そんな中で救われたのはやはり患者会への入会です。同病の方々とお話しすると理解しあえたし 前向きな気持ちになり良い影響を受け、気持ちが安定した気がします。
終わりが見えない長い治療、定期的な検査の結果で気持ちが上がったり下がったりして、がんのことが頭から離れず、本やネット検索をしては厳しい状況に落ち込み、がんが生活の中心になっていました。何かに夢中になっているとその時はがんのことを考えずにすんだので、自分なりの食事療法やヨガ、アロマでリラックスしていました。完治が無いのなら持病のようにがんと上手に付き合っていけたらと思っています。
発覚から10年経ちましたが ビビり―なのでまだまだ検査の時はドキドキ、イライラです。あの衝撃的な告知を受けた人達、ほとんどの方が同じ気持ちだと思います。
神様は耐えられない試練を与えることはなく、試練と同時に逃れる道も備えて下さっていると信じています。

ジャックパパ  5yearsプロフィールへ
2017-11-01 17:11:51

kalolaさん、はじめまして、ジャックパパと申します。
ご意見ありがとうございます。

私は、がん宣告から、まだ1年未満ですが、kalolaさんは、約10年もの間、がんと闘っていらっしゃるのですね。この間、ご自身の中での様々な葛藤は、私の想像以上に厳しいものだったと思います。
その中で、患者会への参加が大きな転機になった事、理解致しました。
私も、この5yearsを知って、皆さんのコメント等を拝見していると、がん患者やその家族の抱える不安等、程度に差はあっても、同じような悩みを抱えて日々過ごしているんだなぁと感じております。
さらに、その気持ちや思いを皆さんと共有出来る事の嬉しさが、励みにつながっているとも感じております。
5yearsに投稿された皆さんのコメントを読んだだけでも、前向きになれるのだから、患者会で実際お会いして話しをする事で、だいぶ気持ちが前向きになれると確信しております。
まだ。患者会への参加は実現出来ておりませんが、今の治療が落ち着く、第2クール終了後に、本格的に参加するべき活動をしようと考えております。

kalolaさんには、1日でも早く「寛解」の言葉が届く事を祈っております。

森川 幸司  5yearsプロフィールへ
2017-11-03 20:44:20

始めまして、森川幸司と申します。
私も、2011年11月に大腸がんステージ4を宣告され、4回の再発、6回の手術を経て、今も抗がん剤治療を行っています。
再発と言われて「またまわりの人達に迷惑をかけてしまう、支えてもらう必要が出てきてしまう」「早く恩返ししたいのに先延ばしになってしまう」などの他者に対する気持ちで、非常にショックな気持ちに毎回なってしまいます。

とは言っても、その人達に助けられているからこそ、恩返ししたいという気持ちが、生きる糧になっている事も間違いないので、活動のペースは落としながらも、開き直って豊かな生活を送ることを第一に考えております。

私自身は、気のおけない仲間と適度な(心身ともに無理がない程度の)会話、運動が、一番率先してやっている事です。とりとめのない文章になってしまいましたが、参考にしていただければ幸いです。

ジャックパパ  5yearsプロフィールへ
2017-11-04 00:46:19

森川さん、はじめまして、ジャックパパと申します。
コメントありがとうございます。

今日、妻と病室で話してる時、今の抗がん剤治療をしている間は、きっと体調が急変する事はないだろうという話しになり、「どこか行きたいところある?」と聞いたら、「広島の原爆記念館かな?」と妻が言うので、「じゃ、12月か1月に計画しよう」となりました。
どうしても、入院中だとネガティブな事しか考えないのですが、そうではなくて、森川さんが言われるように、開き直って、退院したら、何楽しい事してすごそうとか、ポジティブな考え方をする事が必要だと痛感しています。

森川さんの現在の化学療法が、最大の効果を発揮して「がん」が消滅してくれる事を祈っております。

虎男  5yearsプロフィールへ
2017-11-07 02:50:06

再発ショックですよね。
私は血液がんを5年前患い半年間の抗がん剤治療の上復職、その後一年ほど経過
した時に再発が明らかになりました。再び休職し半年の抗がん剤治療を終え復職
の準備を行っていたところ何と再再発が判明。投薬治療による完治は困難と判断し
骨髄移植を行ったのが約2年前です。
正直今でも再発の恐怖は消えていません。

私の場合は再発を繰り返す中で心が折れそうになりながらも、闘病ではなく
病気とうまく付き合うという考えに自然に転換していき少し楽になりました。

将来のことは誰にもわからない。それは健常者もガン患者も同じ。
そうであれば不確かな未来を恐れるより今日1日を楽しもう。
日本という先進国で最高水準の医療を受けている。それでダメなら運命だと受け入れよう。

こんな感じ のことを考えています。
もちろん不安で眠れなくなる時もあります。
病気に正面から対峙するだけでなく、そのまま受け入れてしまうのも時には
良いのではないでしょうか。
ちょっと鈍感になってお互い心穏やかに過ごせるよう頑張りましょうね。

ジャックパパ  5yearsプロフィールへ
2017-11-07 15:00:17

虎男さん、はじめましてジャックパパと申します。
アドバイスありがとうございます。

長い間の闘病生活の中で、今の心境に至ったものと推察致します。
私の場合、がんとの関わりが、まだ一年未満の為、中々、虎男さんと同じ心境になるには、今少し時間が掛かるかも知れませんが、私のがんの種類が、小細胞がんという事もあり、再発や転移し易いがんの為、そのがんの特徴を受け入れて付き合って行くしかないと、やっと最近思えるようになって来ました。
虎男さんが仰る通り「ちょっと鈍感になって」日々の生活を送るというのも大事な事だなと思います。

虎男さんの病気が、寛解する事を心よりお祈り致します。

【所感】

私も長期間の治療により、精神的に疲れ切ってしまった経験があります。
特にがん転移の告知をうけた時は、本当にショックでした。
なぜなら短期間の治療で社会に戻れると信じていた所に、治療長期化の見込みと、病気の重篤化という2つの重い事実が届いたからです。
今回、5yearsの皆さんのコメントにあった通り、精神的に疲れている時は、同じがん患者さん同士会って話すことは、とても良いことだと信じています。
もし5years(インターネット上)で知っている人と会って話せるのであれば、なおさら良いと思っています。
5yearsでは、今後、常設のサロンを開設して、インターネットから物理的な場へと発展させることを計画中です。
楽しみにしてください。

この記事の著者

(5yearsプロフィール)

日本最大級のがん患者支援団体 NPO法人5years理事長、本サイト(ミリオンズライフ)の編集人。
2007年、最終ステージの精巣がんを発病。生存率20%といわれる中、奇跡的に一命をとりとめ社会に復帰。自身の経験から当時欲しかった仕組みをつくりたいとして、2014年に退職し、2015年よりがん経験者・家族のためのコミュニティサイト5years.orgを運営。2016年より本サイトを運営。
現在はNPO法人5years理事長としてがん患者、がん患者家族支援の活動の他、執筆、講演業、複数企業での非常勤顧問・監査役、出身である長野県茅野市の「縄文ふるさと大使」として活動中。
>>新聞、雑誌、TV等での掲載についてはパブリシティを参照ください。
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