大腸がん(下行結腸がん、ステージ4)のがん治療にかかった費用と保険等でカバーされた金額の記事です。
基本情報
名前: 岩井ますみさん >>5yearsプロフィール
年代: 50代、女性
病名: 大腸がん(下行結腸がん)
進行: 進行がん ステージ4
発症時年齢: 44歳
受けた治療: 腹腔鏡手術 大腸がん 転移の肝臓がん
抗がん剤治療 TS―1、ゼロックス療法 UFT ゼローダ
期間: 手術入院(2009年1月~2月)、抗がん剤治療と2回目の手術入院(2009年11月~2012年5月) 抗がん剤治療 約3年
合併症:手足症候群 帯状疱疹 突発性難聴→メニエール症候群
職業: カラーコーディネーター(https://iridescence.jp/)
生命保険:国民共済保険
がん治療にかかった費用と保険、手当、助成金等でカバーされた金額
当時の資料が無く、詳しくは解らないのですが、以下のような状況だったと思います。
治療にかかったお金: 250〜300万円
但し、この内、高額医療費控除で戻った部分もあります。当時は、外来窓口での診療費は申請後に戻るものであったため、一旦は支払いをしないとなりませんでした。
申請後、どんなに早くても3ヶ月、ほぼ半年後に返金されました。
入院費の他、大半が抗がん剤治療費、後は検査代です。
保険給付金等:約40万円
加入していた生命保険会社と保険内容
国民共済 終身医療
助成金・補助金等:0円
私の場合、治療費の負担もきつかったのですが、それよりも収入が減ってしまった期間の影響が大きかったです。
抗がん剤治療と2回目の手術を含めた約3年間は、なかなか思うように働くことができず本来の年収よりもかなり落ちてしまいました。
当時のイメージは以下のような感じです(がん発病前の収入を100%とした場合の比較)。
2009年:70% (1回目の手術とTS-1治療)
2010年:20% (TS-1治療、2回目の手術、ゼロックス療法)
2011年:10% (ゼロックス療法、UFT治療、ゼローダ単体での治療)
2012年:10% (ゼローダ単体での治療)
私の場合、ある程度貯えがあり自宅もあったのでよかったですが、フリーランスの人や自営業の方は、思わぬ病気のためにも貯えをしておくことが大事だと思います。
この記事の著者
大久保 淳一(5yearsプロフィール)
日本最大級のがん患者支援団体 NPO法人5years理事長、本サイト(ミリオンズライフ)の編集人。
2007年、最終ステージの精巣がんを発病。生存率20%といわれる中、奇跡的に一命をとりとめ社会に復帰。自身の経験から当時欲しかった仕組みをつくりたいとして、2014年に退職し、2015年よりがん経験者・家族のためのコミュニティサイト5years.orgを運営。2016年より本サイトを運営。
現在はNPO法人5years理事長としてがん患者、がん患者家族支援の活動の他、執筆、講演業、複数企業での非常勤顧問・監査役、出身である長野県茅野市の「縄文ふるさと大使」として活動中。
>>新聞、雑誌、TV等での掲載についてはパブリシティを参照ください。
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