リンパ節の切除を受ける予定のある方、リンパ浮腫について知りたい方向けのQ&Aです。
XELOX(ゼロックス)治療の副作用について教えてください
NPO法人5yearsのウェブサイトには、ご登録者(がん患者、家族)から質問・相談を受ける公開質問「みんなの広場」があります。
「みんなの広場」は、投稿された質問に対し、他の登録者(がん患者、がん経験者、家族)が自身の体験をもとにコメントを寄せていく掲示板です。実体験に基づく体験情報なのでとても参考になると好評です。
当サイトでは、まだ5yearsに登録されていない皆さんへのご参考として、「みんなの広場」の一部をご紹介させて頂きます。
【質問】
こんにちは。
左右どちらかの鼠径部(足のつけ根)のリンパ節を手術で切除された方におたずねします。主治医から「鼠径部のリンパ節が3カ月前に比べ0.7ミリ腫れている」
「風邪や足先から入った菌でも腫れる」
「ペット検査では癌でも炎症でもどちらでも光る」
「鼠径部のリンパ節を切除したら場合によっては象の足くらい腫れる」
「切除してみないと癌かただの炎症か分からない」
「直腸がんという既往歴から切除する」と、なんとも切ない診断がおりました。混乱し迷っています。
切除後、足がむくむと聞きました。
むくみが出た方は、どの程度でましたか?
また外出の時等、どのように対処されていますか?皆様のご意見を参考にいたしたく、どうぞよろしくお願いいたします。
5years事務局掲載
2018-01-14 07:04:21
5years登録者のコメント(8件)
ヤマブ 5yearsプロフィールへ
2017-12-18 20:32:35
こんばんわ❗️ヤマブです。先日のクリスマス会ではお会い出来て楽しかったです。鼠径部とは大変ですが、その前に診断が少し確信的ではないですね。私は再発で骨盤から鼠径部に書けて22のリンパを取りました。今のところ腫れは大丈夫ですが、合わせて左足の閉塞神経も取りました。運転が出来ないと言われましたが大丈夫です。でも手術前の抗がん剤やっても22個のリンパの内21個に癌細胞がありました。又思い切り走ることが出来ないので変な歩き方になり、今は膝が痛くて大変です。お役にたてる情報でなくて申し訳ないですが、手術は完璧ではありません。となれば術前の診断は慎重に慎重にやるべきだと思います。ご本人の納得がないと後悔と白血球の低下しか生みません。お医者さんは過去のエビデンスと経験でしか予想しないのです。手術は好転もしますし、そうでない事もありますから、大きな期待も、落胆も必要ないです。又困ったらこの場所に戻って来てください。多くの仲間が知恵出してくれます。技術的なアドバイスが出来ずすいません。。
桜 5yearsプロフィールへ
2017-12-18 22:01:35
ヤマブさん、ご教示いただきありがとうございます。クリスマス会がとても楽しかっただけに、まさかの診断で混乱していました。
ヤマブさんの「診断が確信的でない」のご意見に(ずっとモヤモヤしていた私の気持ちを言葉にしてくださった!)と、思いました。
ありがとうございます。
PETは癌でも炎症でも光るだの、癌と炎症では光り方が若干異なるだのボヤ~っとした判断基準で、ただの炎症かもしれないリンパを切除するのは……と思うと同時に、転移の不安もあり混乱してしまったしだいです。
ヤマブさんの貴重なご意見を参考に、慎重に考えたいと思います。
アドバイスをいただいて元気がでました。
ありがとうございました。
雪割草 5yearsプロフィールへ
2017-12-22 22:38:41
こんばんは。いわゆるリンパ浮腫のことですよね?私もリンパ節の郭清をしていますので、リンパ浮腫の後遺症が残るかもしれないとの説明を受けました。この手術とは関係なく、以前より特発性浮腫(原因不明)に悩まされており、弾性のストッキングを着用、塩分の摂取を控えめにするなどの予防措置を講じていました。リンパ節郭清後、特に浮腫が悪化したと言うことはありませんでしたが、再発時の化学療法の副作用で、いまだかつてないほど脚が浮腫み、衣服のサイズが9号から13号になったこともあります。しかしながら、化学療法が終了した途端、嘘のように足のむくみも引きました。なので、桜さんがご心配されているリンパ浮腫とは異なると思いますが、リンパ浮腫については、最悪、手術もあるようですよ。一時期、真剣に悩んで本を買って勉強したことがあります。とりあえずは、象の足にならないために、弾性ストッキングで予防されたらどうでしょうか?
セシリア 5yearsプロフィールへ
2017-12-25 02:08:57
こんにちは、セシリアです。
私は、骨盤内、及び傍大動脈リンパ節を57個郭清しましたが、鼠頸部は切除しなかったようです。
ですから回答者の要件にあてはまりませんが、リンパ浮腫についてもかなり勉強したほうだと思うので、知っていることを書きます。
「鼠径部のリンパ節を切除したら場合によっては象の足くらい腫れる」
確かに、そういう場合はあります。が・・・「それはリンパ浮腫を発症し、かつそれを
しばらく放置した場合」に限られます。
かつてはリンパ浮腫に関する知識が医療者の間にも普及していなかったのと「がんを治療したのだから
合併症はいいじゃないか」という雰囲気もあって、象皮症(リンパ浮腫3期ー重症)になるまで
放置される例はありました。
しかし、今は、リンパ浮腫に関する知識が普及してきたので、医師も、患者側も早めに対応し、
そこまでひどくなる前に食い止められるのが普通です。
その上、そもそもリンパ節郭清をした人が必ずリンパ浮腫になるかというと決してそうではなく、
だいたい20~30%の発症率(発症しないほうが多数派)だそうです。(学会できいた統計数値)
それに、最近の大腸の専門家はリンパ節の郭清に慎重で(それに比べ婦人科はごっそり取る傾向が残っている)
リンパ浮腫の発症をさけるように努力している、ともききました。
ですから「(リンパ浮腫による)象の足」はそれほど心配しなくてもよいと思います。
********************************************************************************************************
ただし、術後は、程度はともかく浮腫みはでると思います。
郭清してリンパ液の流れが物理的に遮断されますから、体内でバイパスが形成される
までは、内腿・外陰部・鼠頸部・下腹部などが腫れます。私の場合は「男性の象徴が生えたか?」
と思うような状態になり悲しかったですが、術後1ヶ月ほどかけて消えました。
膝の周囲やふくらはぎも浮腫みますが、これは術後極端に動かなくなるための「廃用性浮腫」
というものです。これは体調の回復とともに、ウォーキングや軽度の運動、足の筋肉の刺激によって
軽減することができます。
桜 5yearsプロフィールへ
2017-12-28 10:15:41
雪割草さん、ご経験に基づいたご意見を本当にありがとうございました。
「がんは十人十色」とはいえ、セオリーどおりではないお話は大変勉強になります。
1月前の検診では何も言われず、今月になって突然言われたものですから動揺してしまい、よく調べもせずにここの皆様にすがってしまいました。
早速、弾性ストッキングで予防を始めました。
雪割草さんのお出かけの投稿やお写真を拝読しながら、私も出かけている妄想(!?)をして楽しんでおります。
これからもよろしくお願いいたします。
ご教示いただき、またまた元気がでました。
ありがとうございました。
桜 5yearsプロフィールへ
2017-12-28 10:39:47
セシリアさん、ご多用の中詳しくご教示いただきましてありがとうございます。
急なリンパ節切除だったもので、動揺したのと時間がないために勉強できない中、とても詳しく教えてくださり大変助かりました。
とりあえず、病院関係者があまり詳しくなく、的確な指導も受けられない中(老舗病院なのに)、病院内の売店で医療用の弾性ストッキングを購入しました。
ドラッグストアーのは圧が弱いとは知りませんでした。
また、主治医には太ももまである弾性ストッキングを勧められましたが、日中はけるものはなく……
ご教示いただきましたこと、重ねて感謝いたします。
モンママ 5yearsプロフィールへ
2017-12-28 13:21:37
こんにちは!モンママです。
急なリンパ節切除大変でしたね。。。戸惑い、お察しします。
私は何もお伝えすることができないのですが、応援の気持ちだけ送らせてください。
クリスマス会でお会いしたときの、明るくて真っ直ぐな強い気持ちをもった桜さんならきっと乗り越えられる!
桜 5yearsプロフィールへ
2017-12-28 15:40:50
モンママさん、ありがとうございます。
みんなの広場に投稿してから、あれよあれよという間にリンパ節切除で、今に至ります。
生検結果は年をまたぎますが、暗い方向は向かずにリンパ浮腫予防に努めようと思います。
クリスマス会で私のコントロールできないガスの悩みにたいして、モンママさんが「(健康な人でも)人前でもし鳴ってしまったとして『失礼しました』なんて言う人いないじゃない?」とご助言くださいまして、大変勇気をいただきました。
思い出す度に勇気と心が温かくなります。
ありがとうございました。
またお目にかかる日を楽しみに、治療に励みたいと思います。
【所感】
私もリンパ節郭清手術を受けた後、脚にむくみが出ました。
浮腫んでいる場所が、何とも重たい感じで、いつかマラソンに復帰したいと思っていた私には、とてもショックでした。
ただ、良くしたもので、私の場合時間の経過とともにむくみは引いていき、今では、毎日走っています。
5yearsでは、昨年からインターネットで繋がった仲間たちが集い、会える、オフ会を開催しています。
今回のQ&Aに“クリスマス会で会えた”というコメントがありますが、これもオフ会の一つです。
5yearsというネットを通じて知り合えた仲間たちがオフ会で会い、その後、またこうして「みんなの広場」でエールを送り合う、とても素晴らしいことだと思います。
この記事の著者
大久保 淳一(5yearsプロフィール)
日本最大級のがん患者支援団体 NPO法人5years理事長、本サイト(ミリオンズライフ)の編集人。
2007年、最終ステージの精巣がんを発病。生存率20%といわれる中、奇跡的に一命をとりとめ社会に復帰。自身の経験から当時欲しかった仕組みをつくりたいとして、2014年に退職し、2015年よりがん経験者・家族のためのコミュニティサイト5years.orgを運営。2016年より本サイトを運営。
現在はNPO法人5years理事長としてがん患者、がん患者家族支援の活動の他、執筆、講演業、複数企業での非常勤顧問・監査役、出身である長野県茅野市の「縄文ふるさと大使」として活動中。
>>新聞、雑誌、TV等での掲載についてはパブリシティを参照ください。
>>NPO法人5yearsの組織概要はこちら
-Sponsored-