がん治療後の再就職面接でがんサバイバーであることを話すか、話さないか、悩まれている方に読んでいただきたいQ&Aです。
がん治療後の再就職面接でがんサバイバーであることを話しますか?
NPO法人5yearsのウェブサイトには、ご登録者(がん患者、家族)から質問・相談を受ける公開質問「みんなの広場」があります。
「みんなの広場」は、投稿された質問に対し、他の登録者(がん患者、がん経験者、家族)が自身の体験をもとにコメントを寄せていく掲示板です。実体験に基づく体験情報なのでとても参考になると好評です。
当サイトでは、まだ5yearsに登録されていない皆さんへのご参考として、「みんなの広場」の一部をご紹介させて頂きます。
【質問】
ガンの治療が終わってから、新しく仕事探す方にお聞きしたいです。
私は去年子宮頸がんの治療して3月末に治療を終え今は定期観察中です。
先月末から仕事始めました。面接で今まで大きな病気はしたことありますかと聞かれて、今、がんサバイバーのことはいいませんでした。
もしいったら雇ってはもらえないと思ったから。今は定期観察は1か月に1回です、仕事もシフトが選べる仕事選んで、医者に行くときは初めから休みにしてるので、その点は大丈夫なんですが、ただ先週から、左腹がものすごく痛むことがあった心配してます。
もしまた治療とか始まったらと思うと、始めたばかりの仕事ができなくなるのかなとか、それより仕事の人にがんサバイバーのこと話したほうがいいのか、すごく迷います。
なのでみなさんに伺いたいです。
治療が終わって、新しく仕事始めた皆さん、またはこれから新しい仕事探して面接とかいくかた、
がんサバイバーってことは、事前にお話しされますか?
どうぞ宜しくお願い致します。
5years事務局掲載
2016-10-15 19:25:58
5years登録者のコメント(12件)
きき 5yearsプロフィールへ
2016-10-16 16:04:17
こんにちは、キキと申します。私は看護師です。
昨年末に卵巣がんで手術、3月に化学療法を終了したサバイバーです。
履歴書にも病気で体力減退し退職したことを記載し、「卵巣腫瘍」をさらに面接で質問されたのでサバイバーであること、月一で通院することを伝えました。「早く見つかってよかったんですね」とねぎらわれ「良かったんだ!」って初めて言われ自身でも再確認できた面接でした。
ウイッグで面接しウイッグで仕事を続けています。
今の悩みは、髪が伸びてきたのでいつウイッグ卒業しようか考え中です。
一緒に働くパートスタッフの一人にはサバイバーであることをサラッとお伝えしましたが、それ以降話題に上らずただの年配の新人として普通に接してくれています。
仕事は無理せず、「無理と思ったらやめてもいいんだ」と言い聞かせてもうすぐ4か月になるところです。仕事もやっと慣れてきたところかな。足先しびれや手の腱鞘炎を持ったまま頑張っています。
今言わずに仕事で来ているのであればそのままでよいかも。治療が必要で仕事ができなくなったら考えるのでもいいのではありませんか?通院もできているし「その点は大丈夫」なら心配なしよ。この悩みでストレスが増えませんようにと祈ります。笑顔笑顔(^^)
yuki 5yearsプロフィールへ
2016-10-16 20:31:14
ききさんコメントありがとうございます
私はYUKIです、仕事はじめて3週間すぎました、そうですよね
ガンサバイバーってことは言わなくてもいいですよね、もしまた治療がはじまったら、そのときにいえば、いうか、言わないかでストレスになるとよくないですよね、私は髪が伸びて、ショートになったら仕事しようと思ってたから、今まではずっとジムに行っててジムはずっと帽子かぶっていってて、7月に帽子やめて自毛デビューしたけど、みんな驚いてました、ウイッグ卒業もいつしようかとかほんとまようと思います
お互い頑張りましょう
きき 5yearsプロフィールへ
2016-10-16 22:14:18
そうね、そうね♪ありがとう♪
カットの予約取ったので焦らず考えてみます。
yuki さんもそのうち自然と言える日も来るよね。
お仕事大変だけど、これもそのうち楽しくなると思うなぁ~、はい、お互い頑張りましょう!
Q 5yearsプロフィールへ
2016-10-17 09:53:49
私は3年間働けなかったので言いました。通勤にも仕事にも治療にも十分な自信はなかったので、配慮してもらいたかったのです。
最初に言わなかったのならば、今後も隠し通せるか、後に「実は」と言えるくらい回復されることを祈ります。
仮に体調が悪くなった場合、職場の人に迷惑がかかりますし
(癌は大きな病気ではないと思ったと言うか、同情してもらうか・・・)、それより後続のサバイバーの方達への風評というか、
影響の方が心配です。
その人の癌の程度によると思いますが、受け入れてくれる職場は必ずあると思いますので、時間がかかるかもしれませんが、
そういった所を探すべきだと思います。
難しいけど、縁かなあと思います。
がんちゃん(岩上誠) 5yearsプロフィールへ
2016-10-22 13:55:09
横から「どうも」です。自営業のおっさんです。
もう、入っちゃんたんだったらそのまま気にせず行きましょう。
生きているんだから「家計重視」で当然です。
後でまた何か出てきたら他の人に迷惑がかかるという話もありますが、そこはちゃっかり「健康重視」で行きましょう!
今、がんじゃない人だって、急に何かの病気になったりします。つまらなくなって平気でやめちゃったりする人だっています。なので、たいして変わらないですよ。
「健康だけどなまけもの」だっていっぱいいるんだから、ストレスや体調に気を使いながら、気持よく働いてくれれば、雇う側も納得するんじゃないですかね? 私だったらそう思います。(ウチ、従業員さんいないけど、、、)
私なんて、サバイバーでもないバリバリの抗癌剤治療中患者ですが、やはり「癌より家計」なので、「大腸がんステージ4で抗癌剤治療中」を前面にかかげて仕事を取りに行っています。
なかなか大変ですが、それはがんになる前から変わらないので、なんとかしようとがんばっています。
みなさん、それぞれに大変だと思いますが、ストレスや体調に気を使いながら、がんばって生きていきましょう。
dubian007 5yearsプロフィールへ
2016-10-23 19:49:47
こんにちは。dubian007と申します。私も何度か転職を経験しました。面接の時に癌サバイバーであること、今の状態と病院にいく頻度を面接官には話しています。話してあきらかにアウトな場合もありましたが、採用してくださる場合は、あまり容赦なく病人扱いもなかったですよ。私も癌サバイバーですという面接官も何人もいました。
ただほかの社員の人がしってしまうと、親切心からだと思いますが、サプリや食べ物、宗教などちょっと遠慮したいおすすめの話をしてくる人もいてちょっとめんどくさいなと感じることもありましたので、いまは周囲の人には言わないことにしています。会社も面接した人以外は内密にしてくれるところが多いようです。
いろいろありますが、お互いがんばりましょう。
yuki 5yearsプロフィールへ
2016-10-23 21:42:38
Qさん、がんちゃん、dubian007さん、コメントありがとうございます、仕事初めてそろそろ一か月たちました、社員もたくさんいて、でもまだ、ガンサバイバーってことは、はなしてないです、もう今更、話しても、っていう感じもあるし、まだまだ、人不足で募集もかけてるので、この会社ではたらきつずけていくなら、話さないと思います、もし万が一、また治療とかになったら、ガンちゃんが、話してるように、ちゃかり健康重視でいこうかと。今はほんと、週5日か週6日で他の従業員より頑張ってるので、私と一緒に3人はいったんだけど、そのうち一人の人は2日きて、それからはこなくなりました、、たぶんやめたんだと思います。、健康な人でもやめる人はすぐやめてしまうし、去年一年働けなく、治療費でお金なくなったので、働けるときに頑張らないといけないから、ほんといろいろあります、みなさんがんばりましょう、
らら 5yearsプロフィールへ
2016-10-24 18:46:24
はじめまして。私も子宮頸癌のサバイバーです。手術・抗がん剤の治療終了から10か月ほどで再就職しましたが。私は最初から癌のことを話しました。癌は治ったかもしれないけれど、後遺症を抱えて生きてますので、リンパ浮腫のリスクやら、自己導尿のためのトイレ環境の問題、ウイッグのことなど、話さないと再就職が成立しなかったからです。
話して不利になることはなく、あっさり就職も決まりましたし諸々配慮もしていただいてます。今、約二年経ちました。私より健康なのに仕事がきついと辞めた人もいましたが、私はバリバリやってます(笑)
きついけど、楽しいです。毎日いろんな人と会って、たくさん笑ってます。たぶんそれが一番。癌であること、癌であったことを話そうが話すまいが、余計なストレスを感じず笑って過ごせることが一番だと思います。これから何かの話の流れで、ぽろっと話すことがあるかもしれないし、ないかもしれない。私なんて会社の健康診断で子宮癌検診の項目にチェックが入ってたときに、「もう子宮ないのに余計な経費使ったらだめですよ!」って笑ってやりました(笑)
頑張って働いて、お金稼いで、楽しいこともたくさんして、お互い笑って生きていけるように頑張りましょう^^
とっぴー 5yearsプロフィールへ
2016-10-25 16:55:26
こんにちは。私は昨年9月に治療終了した腹膜癌のサバイバー1年生です。
前職は治療の為、退職し今年の1月に仕事が決まり3月上旬から今の所でパートですが働いています。雇用保険をもらう為に就職活動をしていて今の会社に決まりました。面接時には健康アンケートというものを書かされ、絶対に受からないと思いました。内容は過去2年間に入院治療したことがあるかと病名でした。悩んだ末、正直に書いたら面接官に「今は寛解しているのでしょう?再発しないようにすればいいだけですよ」と言われました。
この夏にパート仲間と社員さん数人にはサバイバーであることを言いました。ウィッグで仕事をするのが大変だったので(笑)驚かれ身体も気遣ってくれましたが普通に接してくれています。サバイバーである事を言うのは難しですよね。言える時がきたら言ったらいいと思いますし、無理に言わなくてもいいかな?とも思います。ハローワークの人に面接時に健康面の事を聞かれると相談したら無理に言わなくてもいいのでは?仕事が決まってから頃合いをみて言ってみてはどうかと言われました。
今の会社でサバイバーである事を入る前に言ってあるので、今後再発した時でもちょっと堂々としていられるかな?なんて思ったりもしています(笑)一度きりの人生、働いてお金を得て少しでも楽しんで生きていけたらいいですよね。
AKO 5yearsプロフィールへ
2016-10-26 10:24:16
こんにちは。私は胃がんのサバイバーです。一年前に末期と診断されましたが、幸運な事に治療を取り敢えず終了する事が出来、9月から復職しています。仕事を再開するにあたって一番に考えたのは、再発してまた職場に迷惑をかけたら申し訳ないということ。上司らにも、それは話しました。そしたら、その時はその時考えようよ、と。それもそうだよね、と私はとても気が楽になりました。ガンサバイバーじゃなくても誰しも突然、事故や病気にあう事はあります。ガンだからって特別に思わなくていいと思います。仕事がかかっているなら、わざわざ告白することはないと思いますよ。告白した方が絶対に有利、と確信出来てからで良いんじゃないでしょうか。
yuki 5yearsプロフィールへ
2016-10-27 08:58:37
ララさん。とっぴーさん、AKOさん、コメントありがとうございます、返信おそくなりごめんなさい、仕事の日は結構つかれて、なかなかコメントできませんでした、仕事はじめていっかげつすぎ、仕事はなれてきたけど、まだまだ人手不足で、今までは応援の人も来てたんですけど、今週から応援の人たちも自分たちのところが忙しくなり、これなくなったとのことで、これから人が入らなければ11月ももっと忙しくなると、ボスから言われ、結構、今一緒に働いてる人達みんなでまいってます。今思うことだけど、私は日本で働くのは、20年ぶりくらいなんだけど、昔、高校出てから8年くらい日本で働いていて、その時3回違うとこで働いたんですけど、その時は面接でも、今まで病気したことあるかなんて、面接官に聞かれたことはなかったんですけど、最近はほんと聞かれるんですね、それだけ、ガンにしろ、いろんな、病気になる人たちがふえてきてるのかな、それともまあ、年齢的に大きな病気になる確率たかいからなのか?今のとこで制服にきがえるときも、私は子宮頸がんで手術跡がおへそのあたりからあるので、なるべく、きずかれないようにしてます、まあもし同僚にみられて、きかれたらいうかもしれないけど。まあそれまでは、いわないかな。みなさんありがとうございます
三十路男 5yearsプロフィールへ
2016-10-29 18:02:07
こんにちわ。
正規雇用ではありませんでしたが、ある法律事務所の採用面接で自分はガンで化学療法をやっており、ある程度は休まないといけない旨を伝えました。これで不採用だったら仕方ないなと思っていましたが、内定を頂けました。結局入社直前に感染症で入院してしまい、話がうやむやになりました。
また人事業務をされている方とお話をした事があります。
がんサバイバーであると何かと不利ですかと聞いたところ「あまり気にしてないです。大事なのは、必要な時に来れるのか来れないのかだけです。」とおっしゃっていました。
どちらも正規雇用を前提とした話ではありませんが、ご参考になればと幸いです。。。
【所感】
「がん治療と仕事の両立」、「がんと就労」、昔から議論されているテーマです。
働き盛りのがん患者の多くが最初に直面する課題の1つは、会社にがんの事実を明かすのか、明かさないのか、明かすとしてどうやって、誰に明かすのか、という悩みでしょう。
私も、最初、誰にどこまで明かすべきか迷いました。
また、がんを契機に退職され、その後再就職を目指す人も同様に、再就職の面接の際、がん患者(がん経験者)であることを告げるべきか悩まれるのだと思います。
正解のない問いですが、自分なりの解答を出さなくてはいけません。
こういう時、一番参考になるのが、今回の様に先に同じような経験をした人たちの体験談だと思います。
5yearsには大勢の人たちの体験談があります。
ぜひ、参考にして自分なりの答えを出していただきたいです。
この記事の著者
大久保 淳一(5yearsプロフィール)
日本最大級のがん患者支援団体 NPO法人5years理事長、本サイト(ミリオンズライフ)の編集人。
2007年、最終ステージの精巣がんを発病。生存率20%といわれる中、奇跡的に一命をとりとめ社会に復帰。自身の経験から当時欲しかった仕組みをつくりたいとして、2014年に退職し、2015年よりがん経験者・家族のためのコミュニティサイト5years.orgを運営。2016年より本サイトを運営。
現在はNPO法人5years理事長としてがん患者、がん患者家族支援の活動の他、執筆、講演業、複数企業での非常勤顧問・監査役、出身である長野県茅野市の「縄文ふるさと大使」として活動中。
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